2010年04月02日
ブラス 定規


45トンの力で叩きつける。
45トンといえば、アフリカ象が約8頭分。その力で真鍮の板を型で抜いて、整えて、曲げていく。わずか15センチの定規。その目盛りとのズレ、ゆがみや曲がりをコンマ単位で調整する。まるで象が力の加減をしながら蟻の肩たたきをしているようだ。
これこそ、日本が世界に誇る職人の技なのだ。できあがった定規は、まっすぐで正確、そして美しい。
「トラベラーズプレス」より引用

いまだかつて、これほどひとつの文房具に拘りを感じたことがあっただろうか。
そして、使い込んで古くなっていくことを待ちわびる気持ちにさせる、不思議な魅力。
いつまで眺めていても飽きが来ないみたいだ。
