旅心　Traveler's Mind

毎日海を見てると、航海に憧れる。





時間を忘れて、どこまでも大海原を行けたらいいのになあ。










船には、やっぱり旗を立てるよなあ。


  

長い旅を続けたものにだけ表れる表情。
尖った部分は円く削られ、黙っていても内面が滲み出てくるようだ。

そんな流木が好きなのである。

無機質で武骨な鉄の冷たさがよく似合う。








久しぶりに誰も見ないショウウィンドウの模様替え。














流木のように、流れ流され長い旅に出てみたいものだ。


  

工業系の錆びた工具やネジ、やれた感じのルーラーなんかが大好きである。

それらを並べたショウウインドウ。









道端に落ちている錆びたボルトも拾って帰る始末・・・。

  

罪なやつさ　AH 　PACIFIC
碧く燃える海・・・


というわけで、いよいよ夏本番。






箱ショウウィンドウを模様替え。

  

老人はすぐ眠りにおち、アフリカの夢を見た。かれはまだ少年だった。

ヘミングウェイ　老人と海より

ショウウインドウの模様替え。

題して『アフリカの夢』。







冒険に憧れるお年頃なのである。
  

かつて、路地奥の不思議な空間を見つけて以来、ショウウインドウというものに憧れていた。

古道具をちょっとこだわって飾ってみて、
それを、誰かがふと目に留めるような・・・。





今はかなわぬことだけど、そんな空間を書斎の片隅に作ってみた。

箱庭ならぬ、箱ショウウインドウである。









題して『時間』。







誰が覗きに来るわけでもないが、時々並べ替えて遊んでみようと思う。