2012年09月30日
麹箱のマガジンラック
古い木箱をsize…antiqueで見つけた。
聞くと、麹作りに使う麹箱だという。

ヤレた木の表情。
節が抜けたり、木目が浮き出たり、欠けさえも愛おしい。

そこに番線を張る。


麹箱のマガジンラック。
ちょっと渋い。

2012年09月29日
アンティークプジョーの歯車機構コーヒーミル
久々のsize…antique。
急に思い出して。
「そういえば前にプジョーがあるって言ってたっけ?」
「ああ、あるよ。見る?」
「是非!」
バックヤードから埃にまみれて出てきたのは、想像していたものとは全く違うものであった。
「何、これ?」
「ちょっとヤバいんじゃない」
というわけで、譲っていただいたプジョーのコーヒーミル。

今まで出会ったRICやG2とは全く別物。
ハンドルを縦回転させ、ふたつの歯車を噛み合わせて豆を挽く仕組み。
歯車機構というやつだ。

プジョーの公式サイト内、「プジョーの歴史 1532-1886 粉挽きから鋼鉄の世界へ」によると、1840年から1850年の間にコーヒーミルが登場する。
そこにある写真が正にこれと同じ『歯車機構のコーヒーミル』なのである。
まさかそこまで古いのか?


時代を判断する材料として、ロゴマークがある。
このプジョーについているロゴマークは、初めて見るタイプだ。

そこで、プジョーのライオンマークロゴの変遷を調べていたらこんな動画が出てきた。
これによると、1858年から1904年の変遷の中によく似たロゴが出てくる。(0:12のところ)
微妙に違う箇所があるものの、ほぼこの時期と思ってもいいのではないか。
この風合いはレプリカなどとは考えにくいし、出所も確かだという。
もし想像通りなら約120~130年くらいは経つものなのかもしれない。
とんでもないお宝なのか?
夢は膨らむ。
(antique shop MのIさんなら知ってるかも。)
古いものだけに、つまみが欠けていたり、割れている部分もある。
だがしかし、そんなことを割り引いてさえも余りある堂々たる佇まいなのである。

一体、いつ、どこの誰の手で、遠いおフランスから日本にやって来たのか。
100年前にはこれでどんな珈琲豆が挽かれていたのか。
心は遠い旅の空なのである。
古いプジョーをカランと回すと、文明開化の音がする。

2012年09月28日
山頭火 草木塔を手にして
高倉健主演の『あなたへ』を見てからずっと探していた、種田山頭火の『草木塔』にようやく出会うことが出来た。
『草木塔』自体は、大きな書店に行けば見つかるのだが、何でもいいというわけにはいかない。
映画の中で健さんが手にした赤い表紙の“あれ”でないといけないのである。
色々調べて、“あれ”が潮文社から1971年に発行された新書であると知った。
そしてネットで検索し、ようやく1冊に出会ったのである。

そう、正にこれである。
この古びた風合い。
活版印刷のデコボコした文字。
映画の中に出てくる健さんのイメージ通りなのである。


山頭火の自由な句を眺めていると、旅心に誘われる。
『旅心』と題された一章があるのもなにか嬉しい。

お気に入りの一句。
よい宿でどちらも山で前は酒屋で
山頭火は随分飲兵衛だったようだ。
草木塔を片手に日々を旅しよう。

2012年09月27日
地球深部探査船ちきゅうが無事帰港
今日、港湾道路を走っていると懐かしい船影が見えた。
「お、もしかして」
と、近づいてみるとやっぱり。

4月に東北に向けて清水を出港した地球深部探査船ちきゅうである。
どうやら昨日、長い航海を終えここ清水に帰ってきたようだ。
その間、東北沖で大地震のメカニズム解明のための掘削や、石炭層生命圏掘削などの仕事を行ってきた。
その中で、海底から地下2466mという世界最深部まで掘り進み試料の採取に成功したことはニュースで話題になった。
以前と同じ場所に、同じようにうずくまるちきゅう。
大きな仕事をしてきたんだなあ。
新しくペイントされた、独立行政法人海洋研究開発機構のJAMSTEC(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)のロゴが誇らしげに見える。

10月3日には、今度は南海トラフ地震の掘削調査に出港するらしい。
なかなか忙しいちきゅう号なのである。

2012年09月26日
ワックスのサンプルの小さいティン缶
ちょっと珍しい形状をした小さいティン缶。

蓋が開け閉めしやすいように工夫されている。

開けてみると、鼻を突く刺激臭。
ワックスらしきものが残っている。

ラベルのよく読めない横文字はフランス語か。
いくつか単語を訳してみると、「サンプル」とか「液体ワックス」とか
「殺虫剤」などと出てくる。
サンプルで配ったお試し用ワックスというところか。


サンプル用なのに超渋い。
飾っておいて眺めている。

2012年09月25日
2012年09月24日
Kの木活字
古道具屋でたまに見かける木活字。
自分のイニシャルを探してみるが中々見つからない。
Kで始まる名前は多く、すぐ売れてしまうのだろうか。
発見。

活版印刷では通常は鉛の活字を使う。
しかし、大きな活字を並べると重くなりすぎる。
そこで欧米では、軽い木活字を使ったという。
複雑な日本語と比べて単純なアルファベットならではなのだろう。


トラベラーズノートに捺してみる。
やっぱりスタンプ台じゃあ無理があるようだなあ。

使い込まれた風合いがいい。

2012年09月23日
不易糊のはがせるスティックのりで遊ぶ
A4の用紙にカードサイズの図柄を印刷。

それを縦にカット。

ここで登場。
不易糊の、貼ってはがせるタイプのスティックのり。
「貼ってはがせるメモが簡単に作れます!」の但し書きがある。

これを裏に塗っていく。

重ねて貼って、カット。


なんと、世界にひとつだけのオリジナル付箋紙の出来上がりである。

よろしく!みたいな。

(注)思ったより粘着力が弱く、本物の付箋紙よりもはがれやすいです。
2012年09月22日
鳥仙珈琲の山田ブレンド
その名も山田ブレンド。

マンデリンベースの深煎りである。

この『山田ブレンド』、奇抜なのは名前だけではない。
鳥仙珈琲のさる常連の山田さん(仮名)の納得のいくブレンドを模索して辿り着いた味だという。
作り手ではなくお客の視点から生み出されたブレンド。
出来てみたらとてもおいしくて、我々にも提供してくれることになったようだ。
なんという柔軟さ。
鳥仙珈琲ならでは、というところだ。
いやいや、旨い。

2012年09月21日
イギリスの古いプリンタートレイ
その渋さに一目惚れのプリンタートレイ。

取っ手には『CASLON LONDON』。
CASLONは有名なイギリス産の書体の名前のようだ。

他にも枠に『LONDON Fleet St.』の刻印。
木枠の色は黒々と沈んだ色に変わり、使われてきた年代が窺える。

裏には、鉛筆で走り書きされた跡がある。
これは元からなのか、流通の段階で書かれたものかは不明だが、
なんか、人の手を感じられてこういうのは好きだ。

狭い書斎の一角に、お気に入りのスペースがひとつ増えた。
恵比寿のアンティークショップ、TIN'S COLLECTIONにて。

2012年09月20日
LIONのホッチキスNo.1
以前から一度行ってみたかった古道具屋へ。
宝の山の中から発掘したのは・・・。

今までもいくつか出会っているNo.1タイプのホッチキス。

しかもこれ、どこかで見たことがある・・・。
そう。以前ある方のお陰で出会うことが叶った、超貴重なライオンのNo.1用のムカデ針。
その箱に描かれているイラストと同じデザインなのである。

LIONといえばライオン事務器。
早速画像を送り問い合わせてみると、大正10年から昭和12年までのカタログに掲載のある『ライオン自働紙綴器No.1』に間違いないようである。
年代の特定は出来ないものの、これは思わぬ貴重なものに出会えたものだ。

(ちなみにライオン事務器歴史資料室さんの対応は素晴らしい!)
では、早速針を入れて試運転をば。
ムカデ針は貴重だが、試さずにはいられない性分が悲しくもある。


「ガチャン!」

問題なく使用可能である。
頑丈なものだ。
またひとつ愛おしいお友達が増えてしまった。
世田谷のgrame。
また訪れたい古道具屋である。

2012年09月19日
トラベラーズノート2013年ダイアリーを用意
今月に入って各文房具店では来年のダイアリーやカレンダーが並び始めた。
そして、先週からは満を持してトラベラーズダイアリーも。

早速例年通り、パスポートサイズの週間を購入。

半年分ずつ2冊の週間ダイアリーは書き易いMD用紙を使用。
ダイアリーガイドに、今年はスケジュールシール付きである。

ダイアリーガイドの裏面は、切り抜いて使えるカスタマイズアイテムにもなる。

スケジュールシールはそのまま商品にしてもよさそうな便利なおまけになっている。

まだ3ヶ月以上先なのに、子供のように待ちきれないのは誰だ。

2012年09月18日
まだまだ活躍 トラベラーズてぬぐい
先日のトラベラーズファクトリーにて、てぬぐいを一本。

やっぱてぬぐいはシンプルなのがいい。
大きいトラベラーズノートがデザインされているのも気に入った。
でもまだいかにも初々しい。

こちらは2年間使いまくっているトラベラーズてぬぐい。
肌触りがよく、汗をよく吸う。
濡らしてもあっという間に乾く。
こうなってくると使い心地は最高。

この秋もまだまだ暑い。
どんどん使ってやろう。
2012年09月17日
あなたへ
こ の み ち や
い く た り ゆ き し
わ れ は け ふ ゆ く 種田山頭火

高倉健主演の『あなたへ』。
見終わったその足で、3件の書店をはしごして山頭火の句集を探した。
残念ながら目当てのものは見つからず・・・。
映画の割引サービスで、レディースデーがあるのは知っていたが、
いつの間にか『メンズデイ』が出来ていてびっくり。
これからはもっと映画を見よう。
月曜日に。

2012年09月16日
向田邦子の青春
記念すべきトラベラーズファクトリーでのweekend books出張店舗で譲っていただいたのは・・・。

『向田邦子の青春』 向田和子 編 ネスコ
以前もweekend booksで何度か見かけ、「いつか」と思っていたもの。
向田邦子の作品は読んだことがないし、それほど興味を持ったこともなかった。
只只、その表紙の笑顔に惹かれていたのであった。
そして、やはりweekend booksで見つけたクラフト・エヴィング商會の『おかしな本棚』にこんな記述が。
一方、ぼくが萎縮するのは向田邦子さんである。泣きはしないが、読んでいて姿勢を正すことはある。本棚に向田さんのコーナーはないけれど、そのかわり、机上に『向田邦子の青春』を飾っている。
これは、この本が上梓された1999年からずっとこのままで、正確に言うと、机のやや右よりのいちばん奥から常に向田さんがこちらを見ている。いまもそうです。すでに日常化してしまった感もあるが、たまに、目が合うと睨まれているような気がする。そういうときは、とりあえず「すみません」と一礼し、ヘソに力を入れなおして「さぁ、こい」と自分に言う。何が「さぁ、こい」なのか知らないが、そんなふうにして何冊かの本を書いてきた。
そう、向田さんの笑顔は美しすぎて、まさしく「コラ」と睨まれているようなのである。
それが何とも言えず心地よくて(笑)、このまま読まずに書斎のデスクの正面に飾っておくつもりだ。

2012年09月15日
weekend books×トラベラーズファクトリー 夢の共演
そんなわけで、中目黒。
いそいそとトラベラーズファクトリーへ。
二階へ上がると、そこはweekend booksの世界だった。
weekend booksと出会ってから2年余り。
トラベララーズファクトリーはオープニングイベントからまもなく1年。
どちらも何度も訪れた居心地のいい最高の場所。
それが一緒にイベントをやるなんて、信じられないくらいの感動なのである。
そして、weekend booksの店主とチームトラベラーズの皆さんとゆっくり話が出来た今日は、
本当に幸せな一日なのであった。
そんな記念に。


色んな縁や繋がりに感謝感謝。

2012年09月14日
トラベラーズタイムズVOL.07
トラベラーズファクトリーでのイベントを明日に控えるweekend booksへ、
直前の様子を窺いに(冷やかしに)行ってみた。
店主。
一見いつもと変わらない佇まいで居ながら、
それでも期待と不安でワクワク、ドキドキするのを楽しんでいるようにも見える(笑)。
明日は、本人の不安はどこ吹く風の大盛況に終わることは間違いないだろうに。

店頭に早くも置いてあった、最新の『トラベラーズタイムズVOL.07』を戴いてきた。

今回は、この夏パリのメルシーで行われたイベントのレポートが中心。
合わせて、ヨーロッパの旅のことなども。
いつか行けるかなあ、などと思いながら眺める。
How do you use TRAVELR'S notebook?のコーナーは、アアルトコーヒーの庄野さんの記事。
「記録じゃないんだ。記憶なんだ。」そんなトラベラーズノートの使い方。
写真もすばらしく、とてもFREEPAPERとは思えないクオリティである。

巻末。
2012年ポストカードキャンペーンの入賞作品が何枚か。
今年も作品の発表が待ち遠しい。

2012年09月13日
ズックを洗う
雨の中を歩いたズックを洗った。
自分で靴を洗うなんて何十年ぶりだろうか。
小学校の上履き以来じゃないか?

ブラシに石鹸をつけてゴシゴシやると、見る見る汚れが落ちてゆく。
思ったほど真っ白にはならないが、白に深みが増したってやつなんだろう。

履かずに仕舞っておくことが大切にすることじゃない。
何度も履いて、何度も洗ってやろう。
洗いざらしのズック。
布地のシワシワが懐かしい。

2012年09月12日
2012年09月11日
あなたに褒められたくて
もし一生のうちで一度だけ、あの人が自分を見ることがあったとしたら。
その心に留まるような誠実さを、その刹那持っていられるだろうか。
今日出会った本を読んでいて思ったこと。
『あなたに褒められたくて』
この題を使うのは、多分3回目になる。
いつも心に置いておきたい大切な言葉。
