2012年10月31日
Tomboのミニチュアアコーディオン
古いミニチュアアコーディオン。

以前紹介したハーモニカでも有名なトンボ楽器製である。

ボディは木製で、鍵盤ではなくボタン式の渋いやつ。
蛇腹を開くと、まるで孔雀の羽のような美しさである。

細部に至るまで丁寧な作り。
もちろん綺麗な音色を奏でる。
残念ながら音階は取れないが・・・。

コトコト市に出店していた、Port Antiquesより。
ラッパやハーモニカ、ホイッスルに今度はアコーディオン。
賑やかな書斎ではある。

2012年10月30日
ラベルが渋い古いシャープ芯のティンケース
筒状の古びたティンケース。
ラベルもいい雰囲気を出している。

蓋を取ると、中からシャープペン用の芯が数本出てきた。
シャープ芯のためにしては、随分渋いケースである。

特にこのラベルの雰囲気と言ったら・・・。


ん?“Penmaenmawr Motor Co.Ld.”?
モーターといったら自動車会社なんじゃあ?

調べてみたらこのラベル、イギリスはPenmaenmawr Motor社の発行したバスのチケットのようだ。
シャープ芯のケースとは無関係で、後から誰かが貼ったと思われる。
渋いティンケースに、珍しいイギリスのバスチケット。
一粒で二度おいしいとはこのことである。
古い芯ホルダーと。

2012年10月29日
ラッパのカード立て
またまたラッパ。

今度は鳴らない小さいヤツ。
真鍮製。
近頃はラッパによく出会う。

実はこれ、ちょっと小粋なカード立て。
コトコト市の古道具屋で発掘。

ラッパにラッパの落書きを立ててみる。

先輩たちと並んで記念撮影。

2012年10月28日
古道具を求めて
由緒ある寺の境内で開かれる人気の手作り市。
雨にもかかわらず人・人・人である。
目当ては数軒の古道具屋。
馴染みの店も多く、いいものが並んでいる。
中には、雨を予想して早くも出店を見送るブースも(笑)。
人混みと雨を避けて、静かな一角を見つけて一時避難。
心休まるひととき。

2012年10月27日
古い病院から来た渋いケビント
土曜日の昼下がり。
昭和27年公開の黒澤明監督、志村喬主演の『生きる』を見た。
あんな映画、もう出来ないだろうなあ。
劇中、志村喬が自ら胃癌と悟るシーン。
戦後間もない当時の病院の診察室。
中で目を惹く白いガラスケース。
医療器具などを収納した“ケビント”である。
ちょっと小振りなケビント。
昭和初期から病院で使われていたもの。
『生きる』と同時期のものであろう。

白いペンキは少し剥げかけてはいるが、診察室を想像させるに十分な佇まいである。
金具も、ガラスの棚板も、引き出しの取っ手も、細く長い脚も。
どれをとっても、「これは、これは」の雰囲気なのである。


さあ、何を飾ろうか。
こんなんかな?

楽しいショールームである。

2012年10月26日
シヤチハタの新製品 ネーム6キャプレ
シヤチハタからネーム印の新製品。
6mmのキャップレススタンプ『ネーム6キャプレ』である。

本体カラーは4色。従来のネーム印とは違い明るくカラフルな色調だ。
キャップがいらないから気軽に持ち運べて気軽に捺せる。

印面部分は最近流行りのメールオーダー式。
インク色は6色。書体は8種類から選べてバラエティ豊富。
で、今回は漢字でなくアルファベットで作ってみることにした。
同梱の葉書ではなく、インターネットを使って注文してみる。
そうすると、印面の完成イメージが即座に見れるのである。
面白いのは、アルファベットにも、漢字と同じ書体が当てはめられていること。
「てん書体のKってどんなん?」
「隷書体でAって?」
「古印体のZは???」などなど、興味深い。
発注後、1週間程度で印面が送られてきた。

早速本体にセットする。

ポン!
古印体である。
捺した感じもいいし、印影も鮮やか。

トラベラーズノートにも気軽に使えそう。

2012年10月25日
向田邦子の恋文
相変わらず、書斎の正面右の奥の方から向田邦子さんの微笑がこちらを向いている。
時々目が合うと、思わず会釈をしてしまう。
『向田邦子の青春』
未だ中身には目を通していない。

そんな中、これまた邦子さんの妹さんである向田和子さんの書いた『向田邦子の恋文』を、weekend booksで見付けた。
「姉妹作だから、一応」みたいな感じで譲っていただいた。

これは一気に読んだ。最後まで読んで、また前半部分を読み返した。
そして改めて、目の前の写真を眺めてみる。
その微笑みの奥にあるものが、少しだけ分かったような気がして。
より一層身の引き締まるような、反対にその優しい瞳に甘えたくなるような気もして。
今まで以上に、会釈することが増えるんだろうなあ。

2012年10月24日
イギリスのユーモラスなメッセージカード
以前、あるアンティークショップで戴いたメッセージカード。


イギリスはウェンブリーにあるHalcyon Cardsの人気商品。

楽しいイラストは、今から1世紀程前に、Tom Browneという作家が描いたものが原画になっている。
サッカーの聖地と言われるウェンブリースタジアムのある街らしいイラストである。
こんなメッセージカードが届いたら楽しいだろうなあ。

2012年10月23日
地図の旅 東京編
古本屋で東京全図の地図を見つけた。

地図を眺めて思ったこと。
よく通っている場所でも、点としてしか認識できていず、
点と点を電車で移動している感じなのである。
目的地へ、最短で行き着く行程を検索するから当然そうなる。
しかしこうして広域で眺めてみると、あそことあそこは意外と近い。
今度行く時にはそこにも寄ってみようとか、少し時間を取って歩いてみようかなどと、
想像力が掻き立てられる。
今までとはちょっと違った旅が出来そうな予感である。




地図の上の旅。
なかなか楽しい。

2012年10月22日
携帯電話帳telecal
かつて、携帯電話が無かった時代のこと。
もっと時間はゆっくり流れていた。
用件は電話で言付けを頼み、返事は翌日以降に来るのが当たり前だった。
それでも急ぎの用事のあるときには、公衆電話が重宝したものだ。
そんな古き良き時代、誰もが持っていたのが電話帳であった。
カール事務器㈱の携帯用電話帳 telecal TC-600。

つまみを頭文字に合わせて開くと、そのページが出てくるスグレモノ。


厚さわずか4.7mmで、352名分の電話番号が記録できる。
しかも、裏にはテレフォンカードが入れられるポケットまで付いているじゃないか!

と、驚いてはみたものの、所詮何でも携帯電話やパソコンに記憶させる今では、これは不要になった遺物なのか。
テレフォンカードも、いずれなくなっちゃうのかなあ。

2012年10月20日
ベルギーの古いソープディッシュ
白いペンキが剥がれて、渋い風合いのソープディッシュ。
ベルギーの古道具である。

ずっしりと重い鉄製。
表面は、石鹸の名残なのか、ヌルヌルした感触が残っている。

光と影のコントラスト。

何を飾っても絵になる。

2012年10月19日
富士の高嶺に雪は降りける
雨上がりの朝。
大気が雨で洗い流されて気持ちいい。
夕べの雨は、3776m上空ではたいそうな雪だったようで、
富士の山頂は、久しぶりに真っ白である。
今年も、こうやって冬が近づいてくる。
クールビズも今週までだな。
2012年10月18日
自由律
種田山頭火は自由律の中に、放浪を唄った。
3年前のBRUTUSにも、文筆家と芸人が自由律俳句を詠んでいるのを見つけた。



静かなブーム?
ちょっと真似してみようか。

古いCDに今日出会って、
ついつい過ごしてしまう。

いずれ出すんだし、
いずれ仕舞うんだし。

息遣いが聞こえてくるような、
そんな古道具に魅せられて。
っていう。
2012年10月17日
夜のアルバム
夜のアルバム。

八代亜紀のちょっとかすれた、それでいて深く低く響く声が夜のしじまに染み入る。
Play the guitar, play it again, my Johnny
Maybe you're cold, but you're so warm inside
I was always a fool for my Johnny
For the one they call Johnny Guitar
Play it again, Johnny Guitar
What if you go, what if you stay, I love you
What if you're cruel, you can be kind I know
There was never a man like my Johnny
Like the one they call Johnny Guitar

jazzyな夜が更けてゆく。

2012年10月16日
プラチナ筆ペン 双筆
プラチナ万年筆から、年末向けの新製品。
楽々筆ペン『双筆』。

書道家の武田双雲氏がプロデュース。

特徴は、毛筆を半分おろした状態のように、先端は柔らかく元は固くコシがある。
そのため、毛筆特有の「トメ」「ハネ」「ハライ」がうまく書ける機構になっている。
確かに書きやすい!


双雲も裸足で逃げ出す達筆もお手の物。

2012年10月15日
亀の子束子
たわし一筋100年。
亀の子束子西尾商店の亀の子束子。

100年間ほとんど変わらぬ、伝統の商標が渋い。

パームといわれるヤシの実の繊維を使って、耐久性を高めたと言う。
針金で束ねられた姿は昔と変わらない。

床屋へ行きたくなる。

愛用の中華鍋も喜んでいる、みたいな。

2012年10月14日
船板の古材 潮灼けの風合い
古い船に使われていた古材という。
size…antiqueにて。

何度も塗り重ねられたペンキが所々剥げているその表情。
潮で洗われた古材は、海の匂いがしてきそうだ。

端が曲線に削られ、船体の曲線を思わせる。

乗れなくなった船を解体するときに出る船板は、壁や塀に使われたりしたようだ。
丈夫な板であることは間違いないのである。
さあ、これを何に使ってやろうか。

ただ立っているだけでも、この風合い。

2012年10月13日
ドナムのラッパ
世田谷のdonumが、三島のdilettante cafe 3Fのギャラリー waltzで展示販売会をやるという。
行くしかない。

時代を超えて残ったものたち。
使い道のある期間を終え、
あるいは意味も洗い流され、
ただそのものの持つ“存在”のみの美しさ。 (フライヤーより引用)
どうしても連れて帰りたくなったラッパ。

フランスという遠い土地で、70~80年前に生まれ、
今は、ただ“在る”ことの美しさを魅せる。
長い時間だけが創り出せる佇まいなのである。

かつて誰かが吹いていた音を再現してみる。

そして、同じく時間を旅してきたラッパ仲間と。

それは むかしむかし
誰かがあなたのために
つくりだしたものなのでしょう。

2012年10月12日
まもなく1周年 トラベラーズファクトリー
トラベラーズファクトリーから、鮮やかなオレンジ色の葉書が届いた。

そう、あれからまもなく1年が経とうとしている。

降りしきる雨の中、初めてファクトリーを訪れたプレオープンレセプションの夜。
緊張と興奮でせっかくのオカズデザインの料理も、あまり食べられなかったことを覚えている。
そして翌日のグランドオープン。
多くのトラベラーが詰め掛けてすごい賑わいだった。
帰る頃には雨も止んで、秋の日差しが随分眩しかったなあ。
あれから何度も訪れたファクリー。
その度に新鮮な感動を味わう。
これから2年目、3年目と益々楽しみなトラベラーズファクトリーなのである。

2012年10月11日
シヤチハタから新発想シクオス発売
シヤチハタの新製品、『シクオス』。

一見何でもない朱肉なのだが、これがなかなか。
新発想の便利グッズなのである。

実はこのシクオス、蓋に弾力のある樹脂素材のカバーが付いていて、そのまま印マットとして使えるというのである。
シク=敷く オス=捺す という駄洒落ネーミングというわけだ。

どれどれ。
おっ、なかなかいい具合。
印影がはっきりくっきりである。


進化した朱肉に、大先輩のスタンプ台もビックリ。
