2012年11月30日

A gift - あの人に、この本を。 開催中


weekend booksの展示室にて、『A gift - あの人に、この本を。』が催されている。





家族に、過去の自分自身に、幼なじみの友人に、仕事のパートナーに、いつも店に来てくれる可愛いお客さんに、かつてその本の持ち主だった見知らぬ人に、などなど・・・。

あの人に贈りたい大切な1冊に、想いのたけを綴った手紙を添えて展示してある。







ひとりひとりの想いを、weekend books店主が心を込めて丁寧に丁寧にディスプレイした心温まる空間である。
















本の持つ力を再認識するのであった。

http://weekendboo.exblog.jp/19201119/




  


Posted by kaz at 22:16Comments(0)イベント

2012年11月28日

ビクター犬ニッパー君


灼けたラベルが貼られた古い箱。
ビクターのマーク。





この箱には犬の置物が入っております、
陶器製ですから破損しないように丁寧に
取り出してください。

の注意書き。





開けてみると・・・。

いた、いた。ニッパー君である。
街の電気屋の倉庫に眠っていたという、デッドストックだ。
何年前のものかは、残念ながら不明。





当時の説明書も入っている。

ニッパー君は、蓄音機から聞こえてくる亡くなったかつてのご主人の声に耳を傾けている。
ビクターのマークのこのエピソードはあまりにも有名である。







ちょこんと座って小首をかしげた姿が実に愛くるしい。





つぶらな瞳。少し持ち上げられた耳。
憂いをたたえた横顔。
いつの間にか居なくなってしまったご主人の声に耳を澄ましているかと思うと、切なくなってしまう。



























作られた年代によって、顔や姿が少しずつ違うと言う。
はまらなければいいが・・・。


  


2012年11月27日

丸善アテナインキ 箱入り美品


丸善百年史によると、丸善がアテナインキを自社で製造し始めたのが大正6年のことという。

以降、万年筆用のインクとして普及するものの、類似品が出回り、価格競争に悩まされることもあったという。

その丸善アテナインキの、恐らく戦後間もない頃の古い瓶。







実に綺麗な状態の箱に入っている。
価格は20円。






この瓶、中は空なのだが、
あまりに綺麗なラベルの状態や、中に残っているインクの塊の状態から推測するに、
全く未開封のまま中身の水分だけが蒸発したものではないかと思われる。












時の流れが感じられるような、こういうものがたまらないのである。


  


2012年11月26日

ツリカンステイプラー


古い箱に『ツリカンステイプラー』の文字。
聞いたことが無いが、写真はホッチキスのように見える。





開けてみると、中からまだビニール袋に入ったピカピカのホッチキスが出てきた。
箱は古いが、どうやら未使用のデッドストックらしい。





本体にも“TURIKAN-STAPLER”の刻印がある。





小さい方の箱は、専用の針のようだ。
でも、なにやらホッチキスの針らしくない形状をしている。





では、本体に装着。





おもむろに、「ガチャン」。





すると、こうなる!





そう。
ツリカンは、いわゆる物を吊り下げる金具『吊りカン』なのである。
ホッチキスのように綴じて、そのまま吊るすことができるという、これはスグレモノである。

ちょっと調べてみたが、発売元のアイ・ケイ・インターナショナルも、製造元のナルも情報が見つからない。
もう製造はされていないんだろうか。



中に説明書が入っていた。
ポスターや展示物などの吊り掛けに便利とある。
使用百科と題されたイラストも楽しい。













色々使えて楽しそうだが、今後恐らく入手困難な針がもったいなくてあまり使えなさそうな逸品ではある。


  


2012年11月25日

帆船日本丸


日本丸。
純国産にして、世界最大級の帆船である。

正式には今の日本丸は二世であり、
昭和59年に、初代の日本丸から海洋練習船としての役割を引き継いでいる。





全長110.09m、総トン数2570トン、一番高いマストは海面から約50mもある。
側で見上げるとさすがの迫力である。





舳先には黄金色に輝く船首像「藍青(らんじょう)」が航海の無事を祈っている。












乗船する練習生は、女性4名を含む112名。
真冬でも裸足で、日々厳しい訓練に耐えている。





毎朝の甲板掃除には、ヤシの実を半分に切ったタワシを使う。
海水を撒き、掛け声と共に磨く磨く。





セイルドリルでは、練習生全員がマストによじ登り、約1時間かけて全ての帆を張るのだそうだ。
さぞ見事なものなんだろうなあ。





帆走時には、後部にある直径約1.5mの舵輪を練習生がふたりで操り舵を取る。
荒天時や潮流に逆らって舵輪を回す時などには、大変重くなるため4人がかりになる。
その時のために舵輪はふたつ取り付けられているそうだ。



華やかな船長や、海の男マドロスも、こうした地道な訓練を乗り越えてきてるんだ。
今日出会った若者たちも、みんな無事で頑張ってほしいなあ。










そして船内には、何ともいえない魅力的な道具が溢れていた。
実際に使われている本物だけに、何度も見とれてしまったのである。












海図を眺めながら、七つの海を旅してみたい。




  


2012年11月24日

紅葉


新東名を飛ばすこと30分あまり。
たどり着いたそこは、正に夢の世界であった。





今朝まで降り続いた雨が大気中の塵を洗い流し、
赤も黄も青も、本来の色鮮やかさを取り戻しているかのようだ。












なんだかんだ言っても、
美しき国、日本なのである。


  


Posted by kaz at 21:54Comments(0)季節 自然

2012年11月23日

ポストカードキャンペーンのスタンプ


荷物が届いた。

相変わらずお洒落なパッケージである。





トラベラーズポストカードキャンペーンの賞品である。





いい歳をして、ワクワクしながら包みを開けてしまう。





今年は、オリジナルスタンプである。

木製のハンドルに、真鍮の台座が渋い。
タイの工場で作られたそうだ。





図柄は搭乗券をイメージしてあり、日付が書き込めるようになっている。
色々捺して使えそうだ。











記念に早速一発。
いい雰囲気。

作品の発表も楽しみだなあ。


  


2012年11月22日

愛しき女たちへ


著者曰く、

正直に喋っている。読み返してそう思う。言ってしまった言葉を本にしてしまった。ちょっとうつむきたくなるような行為を、正直さが救ってくれた。

そんな北方謙三の実践的人生論『愛しき女たちへ』。







その中の一節。

 僕はいつも色紙に“人生は歩く影法師”って書くんですけど、これは自分にも言い含めているところがあるんです。
 影っていうのが人の目に映るときは、地面がデコボコだったり、途中に壁があったりするとボキッと折れたりして、その場その場の状況によっていろいろ変わるわけでしょう。いろいろ形は変わるけれども、実は世間にはその影が見えているわけです。
 本当の姿なんか、実は見てくれていないかもしれない。それはそれでしょうがなくて、影もほんとなんだと思える。つまり、いろんな状況の中でパラッパラ、パラッパラ変わってしまう影というものが、実は自分の本当の姿でもあると思い定めるまでは、自分に言い聞かせなくてはならないと思ってるんですけどね。



  


Posted by kaz at 23:13Comments(0)本 雑誌

2012年11月21日

これは便利!サンドペーパーホルダー


地元のホームセンターで発見。





実に簡単なサンドペーパーホルダーである。
見た感じから、どこかのメーカーの商品ではなく、そこのホームセンターで作られたオリジナルのようだ。





力を入れて紙ヤスリをかけるとき、木片などに巻きつけてゴシゴシやることがあるが、
それをちょっとした工夫で商品化したもの。
ヤスリが安定して磨きやすい。

恐らく、ラティスの枠になる部分を使っていると思われるが、
一体誰がどんなきっかけで思いついたのだろうか。

手作り感いっぱいの、こんな商品が大好きなのである。











いい感じである。



  


2012年11月20日

大正時代の道具箱


shop363で掘り出した古い道具箱。





角々には銅版の補強が施され、大変丁寧な作りである。
それがまた、随分重厚な雰囲気を醸し出している。





木釘が使われているのも珍しい。





中は、二重底になっていて、使い勝手もいい。
実用的な逸品でもある。













河合銅工所の河合浩太郎さんが、鉄葉(ブリキ)細工の道具を入れるために、
大正14年6月吉日に求めたもののようだ。
一体どんな道具が入っていたのか、出来ることなら見てみたいものである。







もちろん道具箱として使う。


  


2012年11月19日

心に留まる言葉


ラジオやテレビや本、最近ではツイッターなどでも、
時々心に留まる言葉に出会う。

普通なら聞き流すであろうさりげない言葉が、
やけに引っかかってきたりすることもある。

そのときの自分の心理状態なのだろうか。



今日、出会った言葉。

「目立つような物は品が無い。只在るのがいいんだ。」



  


2012年11月18日

潮で洗われた古材をメッセージボードに


例によって海岸で拾ってきた、いい雰囲気の厚い板。





潮に洗われ、砂で磨かれ、風雨に晒されてじっとそこに在った。



この素材をどう生かそうか。
ヒントを某?古道具屋『shop363』で見つけた。





道産子の蹄鉄





これをネジで板に固定する。





そして表面には大きめの錆びたマイナスネジと、古いヴィンテージクリップをあしらう。














ちょっと渋いメッセージボードが出来上がった。


  


2012年11月17日

雨の休日


一日雨。
予定していた草野球も中止。

コーヒーを飲んで、
録り貯めてあった映画を2本観て、
目玉焼きを作って、
高校サッカーの予選を観戦して、
肉を焼いて、
映画をもう1本観て、
コルトレーンでバーボン。

こんな休日もいい。


  


2012年11月16日

夕日の海岸へ


夕方が始まる頃、浜に出てみた。





段々空の色が濃くなり、雲が銀色に輝きだす時間。





徐々に赤みを増す太陽が、海面に反射して美しい。

この世のものとは思えない美しさに、しばし立ち尽くす。













ふと気づくと、足元に。
思わずにっこり。


  
タグ :夕日海岸


2012年11月15日

A gift - あの人に、この本を。


 それで、これをやるからと渡されたのが『人を動かす』って本。デール・カーネギーの。
 (略)
 そういうキッカケで読み出したんだ。その本。
 10回ぐらい、リフレインで読んだよ、えらい気に入ってね、キザに友だちの誕生日に贈ったりしたよ。
 無意識のうちに、ためになってるみたい。

 矢沢永吉 『成りあがり』より






これを読んだ後、書店に走って『人を動かす』を探したのは言うまでも無い。
当時2、3回は読んだと思う。

それなりに影響は受けたようだ。

人から薦められた本、まして人から贈られた本というのは、
それ自体に特別な意味を持ち、大切な宝物になる。





そんな本の企画展『A gift - あの人に、この本を。』が、weekend booksで開かれる。





いつもその仕事を見てきた人たちが、一体どんな人にどんな本を贈るのだろう。
興味津々なのである。












今日のweekend booksは、忙しく準備を進めながらも何やら楽しげなのであった。

大変楽しみである。


  


Posted by kaz at 22:09Comments(0)イベント

2012年11月14日

森のボールペン


森の中。
折れた小枝が一本。












持ち帰った小枝の折れ口を少し削ってならす。



その先端からドリルで穴を開けて行く。



そこに短くカットしたボールペンの芯をはめ込む。







天然木軸のボールペンの完成である。





自然のままの姿。
ついさっきまで森の中に転がっていた、その姿のままボールペンになった。












持った感じも温もりがあって中々いい。
森のボールペンである。



  


2012年11月13日

オルファカッター A型をモデルチェンジ


オルファカッターの最も一般的なA型『3B-1』。
これがこのほどモデルチェンジになった。

それが、Aプラス『215B』である。





まず、刃を従来の2倍細かいピッチで出せるようになった。
細かい作業に微妙な刃の出し具合が調整できる。

また、鋭利な細工替刃も使えるようになった。





そして握りやすさ。
従来の直線的なデザインから、手に馴染む形状と薄さが特徴。





後部のクリップはツメで固定されていて安全。
刃折り器が付属されていない代わりに、このクリップで刃が折れる。





価格は据え置きでこれだけ進化させている。
新製品とは言えないかもしれない、いわゆるマイナーチェンジであるが、
こういった目立たないところに垣間見える企業努力がいい。










スパっといい切れ味である。





  


2012年11月11日

錆びたノコギリ


どこかを旅してきたものが流れ着く浜辺。

少し歩いていると、色んなものに出会う。
何でこんなものが、というものも珍しくない。

そんなものを拾ってきては、置いておく。







半分砂に埋もれて、こんなものが出てきた。



砂山の砂を 指で掘ってたら
まっかに錆びた ジャックナイフが出てきたよ
どこのどいつが埋めたか
胸にじんとくる 小島の秋だ


裕次郎の錆びたナイフみたいだ。



砂浜を歩いていたら、
まっかに錆びたノコギリが出てきたよ。
どこのどいつが埋めたのか?
胸にじんとくる浜辺の秋である。











ロマンチックだが、拾ってもてあますものもある・・・。


  


2012年11月10日

船板の古材をディスプレイ


古い板から伸びる蛇口とソープディッシュ。





古い板は、船板の古材
真鍮の蛇口はヨーロッパの古いもの。
ソープディッシュはベルギーで使われていた古道具。









部屋の一角に、意味不明の空間。


  


2012年11月09日

木製ミニチュアトラベラーズノート!


トラベラーズノートである。





板切れを彫刻刀でこつこつ削って形を作る。
慎重にやらないと、一発でだめになりそうな緊張感の中黙々と削る。
疲れるけど楽しい作業。





どうやったら本物に近づくのか。
考えるより、感じるままに只々ひたすら削る。










いい感じじゃないか。