2015年10月23日
2014年05月08日
2014年04月15日
新 世界の路地裏
世界中にはあらゆる国があって、都市があって、街があって、幾多の歴史を経て今、存在している。そして、街の片隅には必ず人々が暮らす路地裏がある。
狭い路地の両側に立ち並ぶ、歴史と風土を反映した古色蒼然たる建物。そのひとつひとつの窓に、ひとりひとりの生活がある。そんな当たり前の事実を、路地裏の風景は思い出させてくれる。
そこにあるのは暖かな幸せだろうか?それともやるせない寂しさだろうか?ふだんは考えもしないことを思うのも、路地裏が人々の生活に密着し、独特の雰囲気を醸しているからに違いない。
〈中略〉
もちろん人はいつも旅に出ていられるわけではないし、世界中のすべての国に行けるわけでもない。誰もが同じように路地裏の我が家を持ち、日々を暮らしているからだ。
だからこそ、こうしてさまざまな国の路地裏の断片を垣間見ることで、旅したときの感触を思い出し、心に浮かんだ想念を呼び起こし、人はまた、遠い空を旅するのかもしれない。
『はじめに』より抜粋
以前紹介した写真集、『新 日本の路地裏』の姉妹編 『新 世界の路地裏』。
ヨーロッパを中心に、世界各国の路地裏の写真が紹介されている。
行ったことのない街の路地裏が、とても身近に感じられる不思議な写真集である。

路地裏にはひとの息遣いが感じられる。
少し歩けば、誰かが買い物籠を提げてふと現れたり、犬が横切るのを見かけたりするだろう。
子供の歓声や、夫婦げんかの罵り声まで聞こえてくるかもしれない。

いつかトラベラーズノートを持って、こんな街の路地裏に迷い込んでみたいなあ。
2014年02月25日
注文の多い料理店と和田誠
『注文の多い料理店』。
余りにも有名な、宮沢賢治作の短編である。
その作品の絵を和田誠が担当した絵本。

ちょっとシュールなストーリーに、和田誠のとぼけたような画風が意外とマッチして、ホッとさせられる。
まるで星新一のショートショートを読んでいるような錯覚に陥ってしまいそうだ。


同じ作品でも、絵が変わると随分イメージが違って面白いものである。


和田誠の絵、好きだなあ。

2014年02月22日
日本の路地裏
街を歩いていたり自転車で走っていると、ついつい狭い路地に入りたくなる。
車が入ってこないような、狭く入り組んだ路地裏が大好きなのである。
走りなれた道からちょっと入っただけで見慣れない景色が広がる。
そこにある生活の匂いを感じながら、「一体どこに抜けるんだろうか」なんてちょっと不安な気持ちを愉しむのである。
狭ければ狭いほど、そしてそれがどこまでも続いていれば、尚愉しい。
時には行き止まりになることもあるが、それはそれでまた愉しいのである。
そんな路地裏好きにはたまらない写真集を図書館で見つけた。
『新 日本の路地裏』 写真 佐藤秀明

日本各地の路地を巡り歩き、それを写真に収めている。
そこには人々の生々しい息吹が漂っているようだ。
狭く、そしてどこまでも続いているような路地。
その先に何かを捜し求めるように、ついつい見入ってしまう。



身近な路地裏を写真に収めるのもいいかもな。

2014年02月13日
ほととぎすあすはあの山こえて行かう
最近よくテレビCMで流れてくる種田山頭火の句。
ほととぎすあすはあの山こえて行かう

健さんの映画『あなたへ』で一躍注目された山頭火がまた脚光を浴びるのか。
久しぶりに草木塔を引っ張り出してきた。

でもこういうの、好きだなあ。

2014年01月30日
アクセスノートブック版『男としての人生』完成!
アクセスノートブックを1冊使い切った。

題は『男としての人生 山本周五郎のヒーローたち』。


以前ここで紹介した、木村久邇典著『男としての人生-山本周五郎のヒーローたち』を、アクセスノートブックに前文書き写すという作業が、遂に完成に至ったのである。
当初、「高倉健さんの愛読書」という報道の影響で人気のあったこの本を図書館で借りるのは至難の業で、順番を1ヶ月以上待たなければならなかった。
当然書き写す作業もはかどらず、1年以上はかかる覚悟をしたものである。
それが後半は、全く借り手がいなくなり、自分ひとりで続けて何回も借りることが出来るようになった。
アクセスノートブックに、書き写し始めたのが昨年の8月7日のこと。
そして、今日の完成に至る。
当初の予想をはるかに上回る、約半年での完成と相成った。
本文は15章からなる約250頁。
山本周五郎の小説に出てくる、男の生き様を、一文字一文字心を込めて書き写した。

せっかくなので、本文以外の部分もできるだけ忠実に再現した。

ビニールポケットには、オリジナルの本の表紙のカラーコピーを挟んだ。

これで、自分だけの『男としての人生』を手に入れることが出来た。
いつでも、好きなときに頁をめくって、勉強することができるというものだ。

健さんが日常持ち歩いているように、身近に置いて何度も読み返そう。

半年間、よく頑張りました。

2013年12月23日
永遠の0
『永遠の0』。
話題の映画を観てきた。
本来は、話題とか流行にのせられるのは気に食わないのであるが、たまたま原作を読んで感動したことと、ラジオで百田尚樹氏自らが「すごくいい映画」と言っていたので、観た。
戦争を知らない我々は、観るべき映画だと思った。

原作を読んでから映画を観ることをお勧め。

2013年11月29日
古本リサイクル市
先日某所で、古本リサイクル市なるものがあった。
市立図書館の主催で、中古の文庫本が4冊でなんと100円。
売上金は、新しい本を買ったりするのに使われるらしい。
ちょうど本格的に読もうと思っている山本周五郎が何冊かあったので早速購入。
さらに、「ご自由にお持ちください」コーナーからも2冊ほど戴いてきた。

その、戴いた本の山本周五郎『さぶ』。
古い新潮文庫なのだが、中に前進座公演の『さぶ』のチラシが折り込まれていた。
今なら映画化されるやいなや、文庫本の表紙がその映画の写真に取って代わるのだが、
この当時は芝居のチラシが折り込まれたりしていたんだと思うと、なにか時代を感じる。
味のあるイラストの描かれた素敵なチラシ。
ちょっと得した気分なのであった。

2013年10月26日
革の背表紙が渋いフランスの古書
渋いフランスの古書。

革の背表紙が実にいい雰囲気である。

『ルイ十四世の世紀 第二巻』。
18世紀に活躍したフランスの哲学者、ヴォルテールの歴史書。全四巻あるうちの第二巻のようだ。
“1829”とあるのは発刊年か。
だとすれば、200年近く経った古書ということになる。

古いのにしっかりとした、しかも美しい装丁。
ページに茶色く残るシミもなんか愛おしい。

中身はもちろんフランス語でちんぷんかんぷんなのだが、古い印刷の雰囲気や活字の書体が渋い。

ちなみにこの作品は、今でも翻訳され岩波文庫から刊行されている名著らしい。

当時は、いかに本を大事にしていたかが伺えるそんな素敵な逸品である。

2013年10月10日
2013年10月09日
再びの写経週間に突入
約2ヶ月で、再び順番が廻って来た。
『男としての人生~山本周五郎のヒーローたち』木村久邇典著。
図書館の貸し出し期間は2週間。
さあ、再び写経週間のスタートである。
今回は何ページ書き写せるかな?
がんばってみよう!

2013年09月25日
酒井雄哉大阿闍梨
昨日の記事で紹介したお坊さんは、酒井雄哉大阿闍梨さんという。
(雄哉さんの哉の字は、活字が見つからなかったので哉にしているが、正式には最後のノの部分がない)
高倉健さんの『南極のペンギン』や、『旅の途中で』で読んでいた方がご逝去されたことを知って、何かの縁を感じた。
そこで今日立ち寄った書店で著書を探してみたら、2冊も見つかった。「これも縁なのかなあ」と早速買って帰った。

その中で、今の自分にぴったりのお言葉を見つけた。
これも縁。
しっかり心にとどめよう。

2013年09月14日
トラベラーズファクトリーの読書月間
久しぶりにトラベラーズファクトリーへ出かけた。
『TRAVELER'S BOOKS 読書月間イベント
「weekend books」の本と「irodori」の焼き菓子で心の旅を』
が目的である。
昨年に引き続き、今年もトラベラーズファクトリーにweekend booksの世界が展開されたのである。
今日はweekend booksの店主も、チームトラベラーズの皆さんも勢ぞろいで、楽しい時間を過ごした。

合わせて、今日から始まった、『TRAVELER'S BOOKS 24人が薦める旅の本』は大変興味深い。

トラベラーズファクトリーに縁のある各方面のあんな人やこんな人が、思い思いに旅に関する本を紹介するという企画展である。
想いのこもった文章を読むにつけ、その本を是非読んでみたいという気持ちにさせられる。



「自分だったらどんな本を紹介するんだろう」なんて考えてみたりする。

『TRAVELER'S BOOKS 読書月間イベント
「weekend books」の本と「irodori」の焼き菓子で心の旅を』
が目的である。
昨年に引き続き、今年もトラベラーズファクトリーにweekend booksの世界が展開されたのである。
今日はweekend booksの店主も、チームトラベラーズの皆さんも勢ぞろいで、楽しい時間を過ごした。
合わせて、今日から始まった、『TRAVELER'S BOOKS 24人が薦める旅の本』は大変興味深い。
トラベラーズファクトリーに縁のある各方面のあんな人やこんな人が、思い思いに旅に関する本を紹介するという企画展である。
想いのこもった文章を読むにつけ、その本を是非読んでみたいという気持ちにさせられる。
「自分だったらどんな本を紹介するんだろう」なんて考えてみたりする。

2013年09月09日
散歩で巡る アンティーク、骨董、古道具の店
『散歩で巡る アンティーク、骨董、古道具の店』 三栄書房発行

馴染みの店もあるが、大半は行ったことがなかったり、知らない店ばかり。
たまに出る古道具特集の雑誌は、いい勉強になる。

「古い物」を、買って、使って、さらに、あなたの力で何十年も、何百年も、後世に伝えて残すことが、骨董の本義なのである。
骨董と呼べるようなものは持ってないが、古道具にも同じことが言える。
いいものは、何年経っても心に響くものだ。
それが、何人もの人の手を経ていたら尚更なのである。
そんな気持ちで、古いものを大切にしていけたらいいと思う。

久々に、古道具を探す旅に出たいなあ。

2013年09月02日
映画『オン・ザ・ロード』
ジャック・ケルアックの小説『路上』が映画になった。
フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮、ウォルター・サレス監督による『オン・ザ・ロード』がそれである。
一部の劇場では、8月末から公開になっているようだ。
残念ながら地元の映画館では11月まで待たないと見れないが、今から楽しみである。
もちろん、トラベラーズファクトリーでもコラボ企画が進行中。
先に映画を観るか、はたまた先に小説を読んでおくか。
これが問題である。

2013年08月27日
つんどくを打破しよう
「いつか読む、いつか読む」で、後回しにしている未読の本が気づけば数冊、本立てに並んでいる。
“つんどく”というやつである。

ちなみに、“つんどく(積読)”は、結構古い言葉で、明治の頃にできた言葉のようだ。
ちゃんと広辞苑にも載っている。

なにはともあれ、読書の秋も近いのである。
ゆっくり読むことにしよう。
トラベラーズファクトリーの『TRAVELER'S BOOKS 読書月間』もあしたから始まる。

2013年08月23日
世界で一番美しいレントゲン図鑑
世界で一番美しいレントゲン図鑑。
写真 Nick Veasey
発行 ㈱エクスナレッジ

文字通り、美しいレントゲン写真の数々である。

ニックは、セキュリティ用スキャナやX線の装置を用いて、日常の風景の内側を透かして出し、美しく不思議な写真を作り出す。これまでにも科学技術を駆使した印象的なアートはあったが、テクノロジーと美の関係をさらに一歩進め、日用品や動植物、衣類といったありふれたものの内面にある繊細な美をあぶりだすことに成功している。・・・

日用品。

動植物。

人物。

現場ではX線を照射するため、ガイガーカウンターを使用し安全を確保しながらの撮影だったとのこと。
正に命がけの作品といえよう。
ブラジャー・・・っていう。

2013年08月22日
TRAVELER'S BOOKS 読書月間イベント
TRAVELER'S BOOKS 読書月間イベント
~「weekend books」の本と「irodori」の焼き菓子で心の旅を。
昨年に引き続き、今年もweekend booksがトラベラーズファクトリーに登場する。
weekend booksとトラベラーズファクトリーの夢の共演の再来である。
あわせて開催される企画展「TRAVELER'S BOOKS 旅を愛する人たちへ」も楽しみだ。
昨年12月にweekend booksで開催された企画展「A gift - あの人に、この本を。」の続編という位置づけだ。
9月14日。
今年も行けるといいなあ。
今のところ微妙・・・。

2013年08月14日
男としての人生とアクセスノートブック
以前紹介した、木村久邇典著『男としての人生-山本周五郎のヒーローたち』。

山本周五郎は、その作品の中で登場させた男たちに自らの理想の生き方投影させる。
それを、山本周五郎の研究者の第一人者である木村久邇典が解説するというやつである。

こいつがとっくに廃版で、いくら探しても見つからない。
まして、高倉健さんが常に持ち歩き愛読しているという報道をされてからは、図書館でも予約が長蛇の列なのである。
それをついに手にすることが出来た。
やっと図書館の順番が廻って来たというわけだ。

さて、貸し出し期間は2週間。
読むのは簡単だが、返してしまったらもう読むことが出来ない。
健さんのように、いつも手元に置いておくことはできないだろうか。
そこで、思いついた!
文具王のアクセスノートブック。

アクセスノートは、本文ページが28×40文字×200頁=224,000文字。

そして、『男としての人生』は、マックスで17×42文字×250頁=178,500文字。

じゃあ、書き写してしまおう!
ということで・・・。

インデックスページには目次を。

それにリンクさせて本文を書き写していく。
これはまるで、“写経”のようだ。
在るべき男の姿を、一文字ずつ万年筆で書き写す。

根気のいる作業になる。
図書館の貸し出し期間2週間で書き写せるのは、多分せいぜい40~50ページほどか。
簡単に計算して、5、6回ほど借りないとすべてを書き写せない。
まだ予約が並んでる中、完成させるのには一年以上は掛かりそうである。
だがしかし、これが完成した暁には自分だけの『男としての人生』を手に入れることが出来るのだ!
目次から各章にアクセスしやすい、自分だけのオリジナルアクセスブックになる。

その日を夢見て、コツコツ頑張ろう。
新たな目標が出来た。
