2014年01月31日

木釘が使われた渋い木箱


古い木箱。



丁寧に作られている。



木釘が使われているのがいい。



ラベルが貼られていた跡があるが、一体何の箱だったのだろうか。





実はこの箱、先日紹介した月美人ホッチキスが送られてきたときに入れられていた箱なのである。
送り主の方は、ホッチキスの保護の目的で使ってくれたのであろうが、こっちとしてはこんな渋い箱がおまけで付いてきたみたいでめちゃくちゃ嬉しいのである。













鳥仙珈琲にジャストサイズ。


  


2014年01月30日

アクセスノートブック版『男としての人生』完成!


アクセスノートブックを1冊使い切った。



題は『男としての人生 山本周五郎のヒーローたち』。



以前ここで紹介した、木村久邇典著『男としての人生-山本周五郎のヒーローたち』を、アクセスノートブックに前文書き写すという作業が、遂に完成に至ったのである。



当初、「高倉健さんの愛読書」という報道の影響で人気のあったこの本を図書館で借りるのは至難の業で、順番を1ヶ月以上待たなければならなかった。
当然書き写す作業もはかどらず、1年以上はかかる覚悟をしたものである。

それが後半は、全く借り手がいなくなり、自分ひとりで続けて何回も借りることが出来るようになった。

アクセスノートブックに、書き写し始めたのが昨年の8月7日のこと。
そして、今日の完成に至る。
当初の予想をはるかに上回る、約半年での完成と相成った。



本文は15章からなる約250頁。
山本周五郎の小説に出てくる、男の生き様を、一文字一文字心を込めて書き写した。



せっかくなので、本文以外の部分もできるだけ忠実に再現した。



ビニールポケットには、オリジナルの本の表紙のカラーコピーを挟んだ。





これで、自分だけの『男としての人生』を手に入れることが出来た。
いつでも、好きなときに頁をめくって、勉強することができるというものだ。



健さんが日常持ち歩いているように、身近に置いて何度も読み返そう。













半年間、よく頑張りました。






  


2014年01月29日

久々のホッチキスNO.1は美しい月美人


久々に、No.1ホッチキスとの出会い。





“MOON-BEAUTY”とは、美しいネーミングである。



反対側にはNO.1の刻印もある。



台座には、「MOON-BEAUTY PAPER FASTENER」と刻まれる。



底面には、社名の略なのであろうか、“KSH CO”と読める。



恐らくは昭和初期、国産のものだろう。
それにしても、「何故ここまで美しく作る必要があったんだろうか?」と思えるほどのフォルムなのである。







では、早速儀式をば。



ガチャン!

完璧である。














勢揃い。
豪華な顔ぶれだ。









追伸

記事を書いた跡で、“MOON-BEAUTY”が引っかかって、調べてみたら案の定見つけた。
日頃から尊敬申し上げ、参考にさせていただいているブログに“MOON BEAUTY”の記事を発見。

違うデザインのものではあるが名前が同じようだ。
はたして同社の製品なのであろうか、はたまた全く無関係なのであろうか?

謎なのである。


  


2014年01月28日

イギリスの古いボトルオープナー


ちょっと渋い、イギリスの古いボトルオープナー。
まあ、栓抜きである。





綺麗な錆と、しっかり刻まれた文字がいい雰囲気である。
流れた時間がこの佇まいを醸しだす。

















ただの栓抜きなのになあ・・・。


  


2014年01月27日

ボールペンにUSBメモリーを仕込んで持ち歩く


ゼブラの3色ボールペン。
何の変哲もない。





・・・こともない。
ポイントはここにある。





こいつにMicroSDカードを挿しこむ。





これで、USBメモリーに早変わり。
ボールペンにUSBメモリーを仕込んでおくことができるというスグレモノなのである。








これ、MicroSDカードリーダー内蔵3色ボールペン『DATATOOL U1』。





ゼブラ㈱のウイング事業部というデジタル文具を扱う部門の製品。
他にも面白い商品を出している。














手軽で便利な逸品。





  


2014年01月26日

古いミニチュアトルソーの佇まい


古いトルソー。





すっとして、姿勢がいい。





本体は40cm程度。
珍しいミニチュアサイズの日本製トルソーである。

ピンも刺さるようになっている洋裁用で、赤ちゃんの洋服を縫うのにでも使われていたのだろうか。





スタンドはアイアン製でしっかりとした作り。
身長が調節できる。















この佇まい。


  


2014年01月25日

昭和な回転ゴム印


書斎のスタンプホルダーには、古いスタンプがぶら下がる。





中でも面白いのがこれ。



というのも、この印面。



昭和の年号と、数字は大字が使われ、縦に捺すという珍しいスタンプである。



使えた期間は、昭和元年元旦から、昭和39年12月31日まで。
ただ年号を使わなければ、平成の世でも30年代までは使用可能である。



日付だけでなく、いろんな用途がありそうなところも面白い逸品。

恐らく昭和の極めて初期のものに違いないが、ゴムベルトが実にスムーズに回転するのには驚いた。







大字といえば、以前、大字・縦印字のチェックライターに出会った。
同じにおいがする。















古き良き昭和がここにある。




  


2014年01月24日

芯量コントロールシャープ


ステッドラーの製図用シャープペンシル。





『925 95 05』。
メタルボディがクールである。



このシャープペンシル、『芯量コントロールシャープ』というのが謳い文句。
つまり、リングを回すことで、1回のノックで出る芯の出方を変えられるというのである。





同じ10回のノックで、これだけ違いが出る。
これで、芯が出すぎて折れてしまったり、思う長さに芯が出なくてイライラしたりしなくてすむ。





ここに、その仕組が隠れているようだ。





この『925 95 05』は、残念ながら既に廃盤になっている。

現行のものは、ステッドラーレグという名前で、その機構も“regulator(ノック量調整機能)”という呼び方に変わり、さらに芯の出る長さが一目瞭然な目盛りも付いて存在してるようだ。












書き味も抜群な逸品。


  


2014年01月23日

プラチナ『ダブルアクション』30周年記念モデル


プラチナのロゴの入ったケース。





荘厳な紫色のケースの中には、鈍い輝きを放つペンが納まっている。
プラチナ万年筆の複合ペンの『ダブルアクション』のようだ。





しかも、30周年記念モデルの札が入っているじゃないか。



ケースの内側にも同じ30周年記念のマークがある。





「レット」、「コウシ」、「アミシマ」の3柄が発売されたうちの、これは「レット」になる。
それにしても、このペンは美しい。




それもそのはず、素材には何と純銀の含有率が92.5%以上というスターリングシルバーが使われているのである!
銀磨きで磨いてみると、実に美しい輝きが蘇る。





プラチナ万年筆が、複合ペン『ダブルアクション』を発売し始めたのが1976年のこと。
その30周年記念にあたる2007年に限定発売された、貴重なオリジナル記念モデルである。

ちなみに、ゼブラのシャーボが1977年の発売だから、複合ペンではダブルアクションの方が先輩ということになる。



この記念モデルが中々の人気だったようで、後に復刻版が出ている。
それが、これ。
ケースの色が変えてある。





ペン自体はほとんど同じ。
もちろん、スターリングシルバーが使われている。





しかし、よく見ると一部の部品のデザインが変えてある。
そんなところにも細かいこだわりが見られる。
(左がオリジナル、右が復刻版)

この復刻版は、今年になってまた再販されているようだ。














何気なく使っているものにも、それぞれ長い歴史があるものである。


  


2014年01月22日

骨董ジャンボリーその7 渋い石炭バケツ


ちょっと変わったバケツである。





独特の形状と、ブリキの加工の仕方も面白い。
かつては鮮やかだったであろう、取っ手の赤がきれい。
少し残っているラベルが当時の面影を残す。



実はこれ、石炭ストーブ用に炭を入れておく石炭バケツなのである。
“coal scuttle”というらしい。
アメリカ製。



底に近いところに突起が付いている。
これに手を掛けると、中身をぶちまけ易いという工夫である。
こういうところに惹かれるなあ。
















こんな感じかな。





  


2014年01月21日

骨董ジャンボリーその6 アルミ製エッグケース


鮮やかなスカイブルーのアルミ製のケース。





古いイギリス製のエッグケースである。





卵がそのまま6つ入る。
貴重な卵を大事に持ち運んだんだろうなあ。
アウトドアに卵を持っていくのにこれは便利。





特許出願中。






ちょっと剥げた塗装もいい感じだ。












なんかいいなあ、こういう雰囲気。


  


2014年01月20日

骨董ジャンボリーその5 ドイツの古い小さな双眼鏡


そして、満を持してmenuの登場である。

一目惚れの双眼鏡。



使い込まれた味がある。






古いドイツ製。
小さくて軽い。持ち歩くのに便利である。





倍率を調整する仕組みが面白い。
この丸いつまみを回すことでレンズがスライドするのだ。



仕組みは極めて単純。
しかし、このシンプルさがまたいい。



動きは滑らかである。













時間と空間を越えて、ようこそここへ。


  


2014年01月19日

骨董ジャンボリーその4 古いイギリスのステープラー


ちょっと渋いステープラー。





“BRINCO WIRE STAPLER No.2”
イギリスの製品である。





社名や注意書きの刻印がいい感じ。





針は、現行の3号針を使う。





お尻から入れた針を、バネになったこのワイヤーで前に送り込む仕組み。
ゼンマイを想像させるこのバネの仕掛けが面白い。





しかし、一部部品が欠落していて針を押さえられないのが残念。





このガイドをスライドさせることで、綴じ位置を調整する。
インチ幅の目盛りが振ってあるのがそそられる。





では、ガチャン!
なかなかいい綴じ心地である。














今の文房具にはない佇まいを、古い文房具は間違いなく持っている。



  


2014年01月18日

骨董ジャンボリーその3 鉛筆削りをふたつ


今回も出会った鉛筆削り。



これは、コーヒーミル。



後ろから鉛筆を挿す。
ハンドルはクルクル回るが、鉛筆を削る機能とは連動しない。



引き出しに削りかすがたまるのがいいじゃないか。







これは、ドラム。



やはり鉛筆は後ろから。



で、これには付属品が付いている。
鉛筆削り本体であるドラムの横に置く、シンバルである。



ドラムセットにシンバルはつき物ではあるのだが、鉛筆削りという目的に、このシンバルは全く無用といっていいのではないか・・・。

それを、あえてセットにする遊び心。
こういうの、大好きなのである。















ロックンロール!っていう。




  


2014年01月17日

骨董ジャンボリーその2 ササキガラスペンのペン先の紙箱


これまた、渋い紙箱を発見。

なんと、ガラスペンの佐々木商店の名前がある。
トレードマークには、ガラスペンのペン先のイラストも。

「これいくらで売ります?」
「う~ん、そうだなあ。500円なら買う?」
「えっ、500円でいいの?」
「えっ、い、いいよ。」
「じゃあ、300円でもいい?」
「いやあ、500円はいただかないと」

という、微妙なやり取りで譲っていただくことになったわけであるが、最初に500円に素直に喜んでしまわなければもうちっと値切れたかもしれない(笑)。





蓋を取ってみると、これは美しい!



何種類かが混ざって、全部で13本のペン先が入っていた。
中には使った形跡があるものも。

しかし、どれも欠けもなくいい状態である。







以前入手した、ササキガラスペンの箱とは、マークが違う。
今回入手したペン先の箱は、恐らく戦前のもので、もっと古いのだろう。



ペン先は、ほとんど同じに見える。
これを差し替えて使うというわけだ。















貴重なものに出会えて、嬉しい。



  


2014年01月16日

骨董ジャンボリーその1 古いスタンプセット


ここからは、骨董ジャンボリーで出会ったものをいくつか。



蚤の市で古い箱を見つけると、とりあえず蓋を開けてみたくなる。
そんなこれ。

結構古そうな、いい感じの紙箱である。





そして、開けてビックリ!
何じゃこりゃあ!状態である。

それでも、内心「しめた、お宝発見!!」であった。





ちょっとだけ値切って譲っていただく。

連れ帰り、ちゃんと並べてみるとこんな感じ。



オリジナルのスタンプを作るセットである。
アルファベットのほか、記号や数字のスタンプが複数個ずつと、専用の台座が2セット。





細かいスタンプを、付属のピンセットでつまんで台座に並べる。



持ち手をつけて、オリジナルスタンプの出来上がり。



自然な感じの仕上がりである。







古いものだけに、ひとつひとつの部品が渋い。
ピンセットひとつ取ってみてもいい感じなのである。

古道具屋の親父の話を聞いてみると、これはイギリスに輸出する目的で日本国内で作られたものらしい。
それだけに、精密で丈夫な仕上がりになっているようだ。



箱の内側には、試し打ちの跡がたくさん残っている。
その痕跡によると、前の所有者は、東京は芝在住のサカクラさんという方だったようだ。
恐らく兄弟なのか、ふたりで一緒に使っていたようで、ユウキチさんと良三さんの名前が見られる。

かつて使われていたという息吹が感じられるこういう古道具に、本当に心惹かれるのである。














そんなステキなスタンプセット。
いろんな使い方ができそうで楽しい逸品。









  


2014年01月15日

エジソン電球の灯火


トラベラーズファクトリーの片隅に、変わったものを発見。
あのエジソン電球の復刻版である。





エジソンが、フィラメントに京都の竹の炭を使ったのは有名な話。
100年以上昔のことである。





特徴ある形状がいい感じ。
古いデスクライトやクリップライトに、よく似合いそうである。





でも、なんでファクトリーにエジソン電球なんだろう・・・。
そういえば、今年のダイアリー用のステッカーにも、エジソン電球のイラストがある。















何はともあれ、この雰囲気。
最高なのである。



  


2014年01月14日

トラベラーズファクトリーオリジナルのブラックリフィル


トラベラーズファクトリーオリジナルのカラーリフィルのブラック。





中身も真っ黒である。





黒い紙はどんなインクや筆記具が合うのかなあ・・・。
試してみた。

赤のスタンプインクはほとんどダメ。



油性顔料の金色はバッチリOK。

色鉛筆はまあまあ見えるが、ちょっと弱い感じ。



テキストサーファーゲルも無理がある。



やはり、不透明のペイントマーカーが一番いいようだ。















さて、どんな使い道があるかな。
工夫してみよう。



  


2014年01月13日

トラベラーズファクトリーで福引ガチャガチャ


骨董ジャンボリーを堪能した後は、足を伸ばして中目黒、トラベラーズファクトリーへ。





相変わらず数多くの旅人たちで賑わう店内。

ファクトリーオリジナルの商品などを買い求めると、本日のお目当てのNEW YEARイベントの福引きガチャガチャである。
タイから持ち帰ったという渋いガチャガチャマシーンに、1バーツコインを入れて回す。



奥のほうに鎮座まします特賞のオリジナルトラベラーズノートが当たる!はずが、残念。
それでも、コースターとミニホッチキスを戴いてきた。





店を出て振り返ると、ファクトリーの上に月がぽっかり浮かんでいた。
今年もいろんな企画で愉しませてくれそうである。












と、そんな新春の一日であった。


  


2014年01月12日

骨董ジャンボリー!


東京ビッグサイトである。



骨董ジャンボリーなのである。





500近い古道具屋が軒を並べる。
圧巻である。

この中からステキな出会いを求めて、ただひたすらに彷徨い歩くのである。

某カメラ店には、ポスターの写真を撮影したミュージシャンAフィーのS氏が、今年も普通の骨董屋の親父然として接客していた(笑)。



最後は、いつものantique shop menuで締める。





今回もいい刺激になった骨董ジャンボリー。
出会ったものについては、追々ということで。













そして、水上バスで颯爽とビッグサイトを後にするのであった。