2010年12月31日

旅の宿

今年最後の夜は旅の宿にて。

一年の疲れを洗い流す。

無事に年を越せる幸せ。  


Posted by kaz at 17:43Comments(0)旅先にて

2010年12月30日

星に鷲のマークの置き薬

なんとも味のある古い引出し。





上に貼ってあるラベルがこれまた渋い。








そのラベルをよく見ると、

大日本奈良県北葛城郡大塚
安本恵星社薬房

とあるようだ。





そう、セールスマンが家庭を回って置いていくあの置き薬の箱である。





説明書きも、レトロである。

「病気治療」に「やまいをなほす」の振り仮名。
「本気」と書いて「マジ」と読むみたいな。





調べてみると、何と立派に現存する会社のようだ。

その年表を見てみると、奈良の会社の製品がここにあることもうなづける。

社長の名前からも、昭和19年から戦前までのものに間違いなさそうだ。






半分剥がれたトレードマークの星に鷲もかっこいい。


  


2010年12月29日

ワイルドな鉛筆削り

shop363にて。

「こんなの出てきたんですけど・・・」





???なんだろう???
可動式の錆びた刃物が付いている。





鉛筆を挿すような穴もある。



そう、鉛筆削りだ。



それにしても、このタイプは見た事がない。

早速実際に使ってみた。





う~ん、面白い!

実にワイルドである。



難点は、先まで刃が届かないためちゃんと鉛筆がとんがらないこと。

と思ったら、ちゃんと刃の裏にやすりが付いていた。





ナイフで削ったほうが早いような気もするが、
それを言っちゃあおしまいよ的な、夢とロマンの傑作である。

  


2010年12月28日

日本の鉛筆の歴史

で、昨日のMITSUBISHI9000の缶に入っていたお宝とは・・・。

1950年前後、日本の鉛筆が進化を遂げた頃の貴重なもの。







まずは、三菱鉛筆9800。
1946年の発売以来、9000と同じく今もまだ現役バリバリである。
PAT.NO.や箔押しの色が違うものが数本。
昨日紹介したJISマークは一本だけに付いていた。

中でも貴重なのが、社名が『真崎大和鉛筆』になってるもの。



現在の三菱鉛筆は1887年に『真崎鉛筆製作所』としてスタートし、
1908年から『真崎市川鉛筆㈱』となり、
1921年に『真崎鉛筆㈱』、
そして1925年から1952年まで『真崎大和鉛筆㈱』を名乗る。

つまり、1946年から1952年当時のものであることがはっきりしているのだ。
こういうのは気持ちいい。





お次はこれまた貴重な、Masaki-YamatoのSEVEN STARS。




三菱鉛筆のブランド名が行書体の縦書きで表記されている。
持ち主はナガシマさんだったようだ。
こんな風に名前を書くとこを削ったのも懐かしい。





そして、最後にトンボ鉛筆の名品。

三菱鉛筆の9800が1本10円で、9000が20円で売られていた1952年、
満を持してトンボ鉛筆が1本30円の高級鉛筆で打ってでる。

それが、TOMBOW Homo。
現行のMONOが発売される1967年までトンボの鉛筆をリードする。








たかが鉛筆。
されど鉛筆。

貴重な品々を譲ってくれたRERA RERA RU.に感謝感謝である。





それにしても、このナガシマさん。
鉛筆の削り方から、かなりできるお方と見た。





  


2010年12月27日

三菱鉛筆9000の缶ケース

先日三菱鉛筆のことを記事にしたばかりで、また古い三菱鉛筆に出会った。
蚤の市のRERA RERA RU.にて。

こういうのが不思議なんだよなあ。







三菱鉛筆のロングセラー、『9000』の珍しい缶ケース。





2Hと4Hをいっぺんに入手。
残念ながら、中に9000の鉛筆自体は4Hの1本しか入っていない。





『MITSUBISHI』のロゴや、英語表記の書体の微妙な違いは
時代によるものなのか、硬度の違いによるものなのか???



今でも現行品である『9000』は、1950年に販売が開始されている。



ただ、発売当時は社名が『真崎大和鉛筆㈱』であったため、
『Mitsubishi Pencil Co., Ltd』の表記のあるこの缶は現在の社名に変更後の
1952年以降のものである。

入っていた1本の9000にJISマークが付いていることからもそれが分かる。
鉛筆にJISマークが付いたのは1951年以降であるためだ。
(ちなみに1998年からは鉛筆にJISマークを付けなくなっている。)







よくも半世紀もの間待っていてくれたものだ。








で、実はこの缶には他にもいくつかのお宝が眠っていたのである。
それはまた明日。  


2010年12月26日

折りたたみ自転車の傑作 ワンタッチピクニカ

先日のshop363。

ひと通り店内を物色して会計をしようとしたその時、
店先に停まっていた赤い自転車に気づいた。

余りにもさりげなく佇んでいたので思わず
「これ、売り物ですか?」と聞くと、
「そうですよ」という。

小ぶりでタイヤも随分小さいが、実にお洒落なデザインである。
よく見ると折りたためるようになっているようだ。

「試乗していいですか?」
「はい、どうぞ」

乗ってみると意外に乗り心地も悪くない。

何よりもその折りたたみの簡単さに驚いた。

簡単に運べて、気軽に乗れて、しかも古い自転車があったらいいなあと
常々思っていたところだったので、衝動的に譲っていただくことに。







ブリヂストンから1981年に発売され、以来モデルチェンジをしながら、
20年間くらい根強い人気を保った『ピクニカ』。
その初期のモデルである。





12.5インチの小さな樹脂ホイールに、ベルトドライブ。
ハンドルはフラットタイプである。

タイヤが小さくなかなか進まないかと思いきや、
工夫されたギヤ比のお陰で、快適に走る。

ハンドルの真ん中には専用のチェーン錠を収納できるようになっているのも面白い。
残念ながら錠は残ってなかったので、自前のダイアル式のやつを入れてみた。



驚きの折りたたみ方法は、
後方のフレームの一部分を片手で握るようにしてロックをはずすだけ。
ものの2,3秒で折りたためてしまう。

『ワンタッチピクニカ』と呼ばれる所以である。





色々調べてみると多くのユーザーが今でも大切に乗っているようである。
中にはコレクターのような方までいらっしゃる。

調べれば調べるほど、その細部にまで及ぶこだわりに驚かされる。

何とも実用的かつ貴重な逸品を譲っていただけて、今更ながら嬉しくなってしまった。

今後、旅先でも活躍することだろう。



玄関先の壁に引っかかって、出番を待っているの図。



  


2010年12月25日

60年前の古いチケット

1951年、今から59年前の12月25日つまり今日支払われたチケット。
額面は57ドル14セント。
発行元は、OHAIOはDAYTONのタクシー会社、THE OHAIO YELLOW CAB CO.
扱い銀行はTHE WINTERS NATIONAL BANK & TRUST CO.
翌月の3日に換金されているようだ。





どういう名目で支払われたものかなど、詳しいところははわからないが、
丁度今日の日付というところや、スタンプや直筆のサインの雰囲気がいい感じ。








25日という日付や、CHARLES DAVISという個人への支払いということから、
給料なのかもしれないなあ。





ここのところ紙ものブームのsize…antiqueより。  


2010年12月24日

真崎市川鉛筆

最近shop363が、まめにHPを更新している。
おまけに祭日の昨日は10:00開店だと言う。

どうしたんだろう?と心配になって早速様子を見に行ってきた。



そうしたら、いつもの笑顔で迎えられひと安心。

勧められて写真だけでも更新するようにしたらしい。
嬉しいことである。

ゆっくり店内を物色してきた。





そのHPで見つけて気になっていたコレが今回の訪問の目的。





どうやら鉛筆1ダース入りの箱のようだが、
残念ながら中身がない。

それに、この古い箱にある名前は聞いたことがない。






で色々調べた結果、己の知識不足を思い知ることに。



『真崎市川鉛筆株式会社』

現在日本を代表する筆記具メーカーである三菱鉛筆の一時期の社名だったのである。



三菱鉛筆株式会社は、真崎仁六氏により『真崎鉛筆製作所』として1887(明治20)年に開業。
その後、1908(明治41)年に大手文具卸商の市川商店と合併し、
1921(大正10)年に再び分裂するまでの13年間『真崎市川鉛筆株式会社』を社名としていた。

つまりその当時の商品だと思われる。





そうなってくると尚更、4本ずつ3段に並んでいたと思われる鉛筆の存在が気になる。



どこかにいってしまった12本の鉛筆。
一体どんな姿をしていたのだろうか?







こうして偶然出会ったものによって、様々なことを知ることが出来るのも
古道具集めの醍醐味のひとつである。

  


2010年12月23日

秘密基地

誰でも子供の頃、秘密基地を持っていた。
大人の知らない世界。
秘密と冒険に溢れていた。

そんな世界に、金髪のかわいい坊やが連れて行ってくれる。
『Secret Places』 著者:D.J.Arneson  写真:Peter Arnold








そこには、森があって・・・。





川があって・・・。





砦があって・・・。



夢がある。





weekend books で譲っていただいたこの本。
実は只の古本ではない。

アメリカの地方都市(SACRAMENTOか?)の図書館の蔵書だったものと思われる。

それを示すスタンプ。



そして、貸し出しカードを入れておいたカードホルダーが残っている。



weekend books 店主も、手放したくなかったであろう素敵な逸品。


読んだら早速秘密の本棚にしまっておこう。

  


Posted by kaz at 19:16Comments(2)本 雑誌

2010年12月22日

1930年頃 ドイツの古い画鋲

時代を感じさせる古びた箱がひとつ。













マッチ箱状の箱の中身はピカピカに光る画鋲100個。
一片の円盤を切り出して作られた形状が珍しい。
ドイツの1930年頃のデッドストック。
その名も、『Prima DIANA』。







外ケースはなんと木製。
ラベルの色褪せ具合とあいまって醸し出される雰囲気に引き込まれる。







80年を経た今、ここでこんなに輝いている。






独特の雰囲気を持つ、恵比寿はantiques tamiserにて。  


2010年12月21日

東京古道具屋巡り

新宿。










恵比寿。










喧騒の中の異空間を楽しむ。



恵比寿では、ドイツの古い文房具を見つけてきた。








それにしても、東京は歩く街だ。
  


Posted by kaz at 21:57Comments(2)旅先にて

2010年12月20日

レコードを聴いてまったり飲んだ会

革のトランクを提げて電車に乗り隣街へ。






長い坂を登りきったてっぺんに到着。







先日密やかに行われた『レコードを聴いてまったりしましょうの会』。

夜のRERA RERA RU.に漂うおでんの香りの中、
様々なレコードがかけられた。

プレスリーに始まり、レイチャールズ、RCサクセション、イーグルス、KISS、皆川おさむの黒ネコのタンゴまで。
渋かったのはジャニス・ジョップリン。
思わずお酒もすすんでしまった。







途中物凄いハーレーが現れ、盛り上がる。







いやあ、楽しかった。
またやりましょう。

あはは・・・。

  


Posted by kaz at 21:35Comments(4)イベント

2010年12月19日

61歳 男の生き様

61歳。
男の生き様を見てきた。






忙しいだとか、辛いだとか、わずらわしいだとか・・・。
そんなことは自分の甘えなんだと思い知らされる。

もっと頑張ろうと、決意を新たにするのであった。

  


Posted by kaz at 23:04Comments(0)ライブ

2010年12月17日

レコードを聴いてまったりしましょうの会

明日某所にて「レコードを聴いてまったりしましょうの会」が催される。

各々好きなレコードを持ち寄って、みんなで聴いて楽しもうというやつだ。

何を持っていこうかなあ・・・。






と、物色していたら面白いものが出てきた。

地元のレコード屋さんの、昭和50年当時の週間TOP15!





シングルレコード。



・・・2、3枚持ってる。



LPレコード。



・・・ずうとるびが入ってる。


懐かしいなあ。  


Posted by kaz at 22:46Comments(6)イベント

2010年12月16日

1930年のカレンダー

かわって古いカレンダー。






1930年。

NORTHWESTERN MUTUAL LIFE INSURANCE COMPANY

1930年に、FOR 72 YEARS と言っているように、
今では152年の歴史を持つ、現存するミルウォーキーにある生命保険の会社のノベルティらしい。

今から80年も前に、「72年やってきてるんだよ」っていうところが歴史を感じる逸品。




定規も付けて、デスクに一年間置いてもらえるように工夫したんだろう。

紙のやけた表情がいい。





80年も昔、こうしてデスクに置かれていたんだなあ。




  


2010年12月15日

日本の美

あっという間の年末。
あわただしくなってきた。

そんな中、すてきなカレンダーを頂いた。






ガラクタだらけの書斎に、ぱっとあかりが灯ったようだ。
2011年、いい年になりそうだ。



  


Posted by kaz at 22:10Comments(0)季節 自然

2010年12月14日

アストロ燈

大正11年、東洋電氣株式會社の大ヒット商品。
『アストロ燈』





残念ながら商品そのものは現存しないが、本体を収めていたボール紙製の箱と、
「アストロ読本」なる付属の小冊子のみが残されている。







この商品、外見は家庭用の懐中電燈と同じでありながら、
その効果は正反対。

なんと、闇を照らすものでなく
闇そのものを発生させる装置なのである。

スイッチを入れると、そこの光を吸収し
ダークゾーンを作り上げるというものらしい。

その用途とは・・・・・・。





クラフト・エヴィング商會著 『どこかに〇いってしまった〇ものたち』より。



アストロ燈を始め、様々な、どこかへいってしまったものたちが紹介されている。

どこかへいってしまう前に、そもそも存在していたのかどうかは分からないままだ。





ポケットに忍ばせる「夜」。
「明るさ」に疲れた時、
拡がりゆく闇は、やさしく甘くなつかしい。



  


Posted by kaz at 22:06Comments(0)本 雑誌

2010年12月13日

ドイツの古い折りたたみ定規

久しぶりに寄った、krapfen baum
渋い店内には文房具も多い。







中でかっこいい折りたたみ定規を発見。





ドイツの企業ノベルティらしく、企業名や電話番号が
目盛りの上や、サイドにまで印刷されている。
年代は不明。





本体は木製で、ジョイント部分は真鍮の金具でつないである。
これがよく出来ていて、まっすぐ伸ばすと「カチ」っと固定されるようになっているのだ。
この「カチ」の感触が小気味良い。





10本全てを伸ばすと2mになる。







長い長い。
何を計ろうか。



  


2010年12月12日

アラジンで酒の燗をつける

地炉裏(ちろり)、酒たんぽとも。



4サイズそろっての大特価。
フリーマーケットのRERA RERA RU.にて在庫処分品を譲ってもらう。




今夜は湯豆腐。
熱燗で一杯やりたいところだ。







ということで、アラジンにかけた薬缶に地炉裏を引っ掛けて
酒に燗をつける。







柔らかな暖かさがいい。



日本人でよかった瞬間。
  


Posted by kaz at 21:21Comments(0)おいしいもの

2010年12月11日

SONNY ROLLINS のサキソフォン

昨日のT-BONEと一緒に手に入れたSONNY ROLLINS。





以前からサックスの泣き声が大好きで、
SONNY ROLLINSもCDではよく聴いている。



だがしかし、これがレコードになるとそのアナログ感で
ひと味もふた味も違って聞こえるから不思議である。

CDのほうがはるかにいい音のはずなのに、こんなに酔えるのはなぜだろう?

  


Posted by kaz at 22:29Comments(0)詩 唄