2011年03月31日
本のソムリエ
カーラジオを聴いていたら、本のソムリエという方が出ていた。
残念ながら断片的にしか聴けなかったのだが、
恐らく書店を営みながら、お客のニーズに合った本を紹介してくれるようだ。
「皆さんから感謝される」と恐縮されていた。
以前もここで書いたことがあったが、
人から本を薦められるということは本当に嬉しいことなのだ。
間違いなく世界が広がる。
そんな仕事に生きがいを感じておられるのだろう。
さて、もし自分が本のソムリエになったなら・・・。
探究心旺盛でミステリー好きなあなたには、吉田篤弘を。
迷宮の世界にようこそ。

寂しがり屋でロマンティストなあなたには、北方謙三のハードボイルドを。
男の人生のバイブルに。

っていう。
残念ながら断片的にしか聴けなかったのだが、
恐らく書店を営みながら、お客のニーズに合った本を紹介してくれるようだ。
「皆さんから感謝される」と恐縮されていた。
以前もここで書いたことがあったが、
人から本を薦められるということは本当に嬉しいことなのだ。
間違いなく世界が広がる。
そんな仕事に生きがいを感じておられるのだろう。
さて、もし自分が本のソムリエになったなら・・・。
探究心旺盛でミステリー好きなあなたには、吉田篤弘を。
迷宮の世界にようこそ。

寂しがり屋でロマンティストなあなたには、北方謙三のハードボイルドを。
男の人生のバイブルに。

っていう。
2011年03月30日
2011年03月29日
レコードラックをトラベラーズノートのリフィルラックに
アメリカの古いレコードラック。

OLYMPIA RACKのロゴ。

1から60までの番号がふってあって、60枚のレコードが立てられるようだ。
古き良きレコード文化の名残である。

これに、トラベラーズノートのリフィルのストックを立ててみた。

お、なかなかいいじゃないか。

立てても使えるので、狭い我が書斎にはジャストフィット。
size…antiqueより。

OLYMPIA RACKのロゴ。

1から60までの番号がふってあって、60枚のレコードが立てられるようだ。
古き良きレコード文化の名残である。

これに、トラベラーズノートのリフィルのストックを立ててみた。

お、なかなかいいじゃないか。

立てても使えるので、狭い我が書斎にはジャストフィット。
size…antiqueより。
2011年03月28日
こね鉢の旅

この佇まいは、明らかに手沢によるものとは
違う。

人の仕業を、素に戻そうとするのは誰?

年月と、恐らくは風雨にも晒されたのではないかと思われるこね鉢。
かつては漆に守られ輝いていたであろう木材が、元の姿に戻ろうとしている。
時間を旅して来たその様が、
何とも言えず、
美しい。

2011年03月27日
イギリスの古いオイルランプ

小ぶりなオイルランプ。
イギリスの古いものらしい。
コバルト入りの手吹きのガラスには、
気泡がいくつも混じっている。
深いブルーが惹き込まれるように美しい。

口金の落着いた風合いが経年の味を出している。

灯を入れる。

闇の中の炎は、コバルトブルーだったホヤを
神秘的な宇宙空間へと変化させる。
淡いランプの灯りで、静かに夜は更けてゆく。

2011年03月26日
鉄のケースに入ったスチールパンチ

鉄製の刻印パンチ。
0から9までが、渋い鉄製のケースに行儀よく納まっている。

刻印一筋半世紀以上、丸信工業社製のLIONブランド。

何本かは、数字に合わせてボディに刻みを入れてある。

潰れた頭。よく使い込まれてきたものだとわかる。
革に打ってもよし。

インクをつけて、木に打っても面白い。

何よりこの雰囲気である。
眺めているだけで、っていう。

蚤の市のRERA RERA RU. にて。
2011年03月25日
ブログを書くこと
日々慌しい。
世知辛い。
騒々しい。
そして、信じられないようなことまで起こる。
何を信じて生きていけばいいのか、
疑いたくなるような日々である。
それでも光陰は矢の如く過ぎ去る。
そんな中、ブログを書くことがひとつのアクセントになっているんだと思う。
少なくともこの時間は、ゆっくりと一日を振り返り何かを探そうとする。
バーボンなんかチビチビやりながら、ひと時、旅の空なのである。

3日坊主が意外と続いているのは、そんなところからなのかな。
世知辛い。
騒々しい。
そして、信じられないようなことまで起こる。
何を信じて生きていけばいいのか、
疑いたくなるような日々である。
それでも光陰は矢の如く過ぎ去る。
そんな中、ブログを書くことがひとつのアクセントになっているんだと思う。
少なくともこの時間は、ゆっくりと一日を振り返り何かを探そうとする。
バーボンなんかチビチビやりながら、ひと時、旅の空なのである。

3日坊主が意外と続いているのは、そんなところからなのかな。
タグ :ブログ
2011年03月24日
古い椅子の独り言

我輩は椅子である。
名前など無い。
かつては仲間たちと共に食卓に並び、
幸せな親子4人を毎日坐らせていたものだった。
子供たちのあまりの賑やかさに、
お互い顔を見合わせ肩をすくめることも珍しくなかった。

そんな幸せな日々も長くは続かなかった。
やがて子供たちが成長し家を出て行くと、
我々も離れ離れになってしまったのである。
我輩も、ひとり流れ流れて様々な家で、様々な人々を坐らせてきた。
そして今では、古道具好きの物好きおやぢのところに落着くことになったのである。
ここには長く居坐ることになりそうだ。

傷のひとつひとつに、浮かんでは消える想い出の数々。
これをドラマと呼ぶのであろうか。
誰にも語られることのない、古い椅子の独り言なのである。
2011年03月23日
ビートルズ ホワイトアルバム

『フィンガーボウルの話のつづき』 『針がとぶ』 ともに 吉田篤弘 著
両方の話に共通のキーアイテムが、ザ・ビートルズのホワイトアルバムなのである。

「これ、ビートルズの新しいアルバム。すごくいいんだよ。昨日からずっと聴き続けてるけど、ぜんぜん飽きない。もう20回は聴いたね」
彼は「ほら」と、レコードのジャケットを見せてくれた。真っ白な中にビートルズの名前だけが浮き出ていて、右下にゴム印で捺したようなそっけない数字がある。それ以外は本当にただ白いだけの質素なジャケットだった。

表側は、真っ白な中に小さく <THE BEATLES> というタイトルが浮き彫りにされ、その右下に <No.A025036> と番号が打たれてある。
<No.A025036>
それが私の番号なのだった。これまで一度として、自分の<ホワイトアルバム>が何番であるかなど気にかけたこともなかったが、その番号はどうやら全世界で唯一の番号であり、その番号の打たれた<ホワイトアルバム>を所有しているのは世界で私ひとりであるようだった。

「じゃあ、知ってるかしら?<ホワイト・アルバム>って、じつはとってもDJ泣かせなレコードなのよ」
そう言って彼女は、積んであるレコードの中から、白いレコード・ジャケットを探しあて、慣れた手つきで盤をとり出し、わたしに見せてくれた。
「ほら、このレコードって、曲間の溝がほとんどないの。分かる?どこに何の曲が入っているのかすぐには判別出来ないのよ。実際に聴いてみると分かるけれど、曲と曲がほとんどつながっているからなのね」
潔く真っ白なジャケット。
一枚ごとに打たれたシリアルナンバー。
ここから様々なストーリーが生まれてくる。
一枚一枚、ひとりひとりにある物語。

B面の最後。
針がとぶ。
そこに、わたしの聴くことのできない音楽があった。
2011年03月22日
これは便利!古いアルミの弁当箱
アルミの弁当箱。

ちょっと古いが、よくある普通の・・・。

ところが、これが優れもの。



っていう。
弁当といえば、

日の丸弁当。
一粒残らず戴いたら、


折りたたんで、ポケットにでも入れて持ち帰る。
スタイリッシュ!
すてきな古道具でお馴染みの、shop363にて。

ちょっと古いが、よくある普通の・・・。

ところが、これが優れもの。



っていう。
弁当といえば、

日の丸弁当。
一粒残らず戴いたら、


折りたたんで、ポケットにでも入れて持ち帰る。
スタイリッシュ!
すてきな古道具でお馴染みの、shop363にて。
2011年03月21日
古道具を愛しむこと

職人の手によって作り出されたものが、
何十年という年月を経て、その魅力が何十倍にもなる。
ものそのものよりも、
経てきた年月や、関わってきた人の物語を愛しんでいる。
よくぞここに来てくれた。
いつまでも眺めていよう。

小ぶりの古い革トランク。
どうしてこんなにいい表情が出来るんだろう・・・。
2011年03月20日
罫線が引ける版木
厚さ15mm程度の木の板。

よく見ると表面には何本もの線が浮き彫りされている。
どうやら版木のようだ。

早速インクを塗って、紙に写し取ってみる。

便箋のような罫線が刷られた。

何とも言えない味が出ている。
だがしかし、一体何に使う罫線なのだろう?
わからないまま・・・、

意味もなく、平家物語の冒頭部分を書き写してみたり、

レコードの曲名リストを書いてみたり・・・。
誰かに手紙を書くのもきっといいだろうな。
size…antiqueにて。

よく見ると表面には何本もの線が浮き彫りされている。
どうやら版木のようだ。

早速インクを塗って、紙に写し取ってみる。

便箋のような罫線が刷られた。

何とも言えない味が出ている。
だがしかし、一体何に使う罫線なのだろう?
わからないまま・・・、

意味もなく、平家物語の冒頭部分を書き写してみたり、

レコードの曲名リストを書いてみたり・・・。
誰かに手紙を書くのもきっといいだろうな。
size…antiqueにて。
2011年03月19日
世界遊戯法大全
松浦政泰編集『世界遊戯法大全』。


原刊は明治41年12月に博文館より発行された。
その後、昭和59年に本邦書籍が復刻版を発行。それがここにある。
復刻版といっても、一切手を加えていない、原刊の完全な複写である。
1ページずつそのままコピーしてあるのだ。
世界各国の遊戯、その数800以上を集めて解説した、まさに昔の遊びの百科事典である。
その中からいくつかを。
これは、『文字書』。

・・・膝栗毛の作者十返舎一九が著はした『文字之知恵』の序であるが百九十図の三図は、同書から取ったもので、「いぬ」にて犬、「あんま」にて按摩、「さむらひ」にて侍が出来て居る。
これは、『不思議な数』のなぞなぞ。かなり難しい。
【問題】四十五から四十五を減いて 四十五を残す法如何
【解答】左(ここでは下)の通り。減く時は、普通の如く尻の方から減くのである

他にも、枚挙に暇がないくらい。

騙し手品。
人形制作。
一寸法師。
手影絵。
麒麟。
何だか読んでるだけで楽しい。
余興で使えそうなものもいくつもある。
たまにはノスタルジックな遊びもいいものかもしれない。
当時の広告も忠実に複写されている。

『最近野球術』
野球は武士的競技なり云々・・・。
激しく共感。


原刊は明治41年12月に博文館より発行された。
その後、昭和59年に本邦書籍が復刻版を発行。それがここにある。
復刻版といっても、一切手を加えていない、原刊の完全な複写である。
1ページずつそのままコピーしてあるのだ。
世界各国の遊戯、その数800以上を集めて解説した、まさに昔の遊びの百科事典である。
その中からいくつかを。
これは、『文字書』。

・・・膝栗毛の作者十返舎一九が著はした『文字之知恵』の序であるが百九十図の三図は、同書から取ったもので、「いぬ」にて犬、「あんま」にて按摩、「さむらひ」にて侍が出来て居る。
これは、『不思議な数』のなぞなぞ。かなり難しい。
【問題】四十五から四十五を減いて 四十五を残す法如何
【解答】左(ここでは下)の通り。減く時は、普通の如く尻の方から減くのである

他にも、枚挙に暇がないくらい。

騙し手品。
人形制作。
一寸法師。
手影絵。
麒麟。
何だか読んでるだけで楽しい。
余興で使えそうなものもいくつもある。
たまにはノスタルジックな遊びもいいものかもしれない。
当時の広告も忠実に複写されている。

『最近野球術』
野球は武士的競技なり云々・・・。
激しく共感。
2011年03月18日
2011年03月17日
日本人であること
「しばらくブログの更新を自粛します」
人気のブログが休止している。
「節電のため営業時間を短縮します」
中には休んでいる店舗もある。
「どんな事を、どんな口調でしゃべったらいいのだろうと悩んだ」
ラジオのDJが吐露する。
「被害に遭っていない我々が日本の屋台骨を支えなければ」
と普段以上に奮闘する方がいる。
誰もが被災地に心を寄せているのだ。
そして、戸惑いながらも何とか日常を取り戻そうとしている。

日本人であることに誇りを持とう。
人気のブログが休止している。
「節電のため営業時間を短縮します」
中には休んでいる店舗もある。
「どんな事を、どんな口調でしゃべったらいいのだろうと悩んだ」
ラジオのDJが吐露する。
「被害に遭っていない我々が日本の屋台骨を支えなければ」
と普段以上に奮闘する方がいる。
誰もが被災地に心を寄せているのだ。
そして、戸惑いながらも何とか日常を取り戻そうとしている。

日本人であることに誇りを持とう。
2011年03月16日
支援のかたち
ここに居ながら、現実的に少しでも支援できることのひとつが募金。
色んな形態がある中で、やはり信頼の出来るところに託したい。
そんな中、weekend booksではある試みが進行中である。
店内に併設?の音楽図書館 miracle-muleでは、ご主人の数あるCDコレクションの中から
好きなCDを、通常は無料で貸し出してくれている。
それを、3月末まで1回300円の義援金を募るというものだ。
そして、そのweekend booksとのコラボが予定されている鳥仙珈琲でも。
商品にしにくい半端な量の残り豆を集めて焙煎した、その名も『チャリティーブレンド』。
200g入りで600円という格安にて販売。
それをそのまま義援金にしてくれるというのだ。
どちらも儲けは度外視した全くのボランティア。
しかも肩の力の抜けた、実にご主人たちの人柄の滲み出た試みだと思う。
自分にはたいした金額は出せないけど、心を込めて支援できる。

「これが意外とうまくて・・・」と店主、苦笑い。
この週末は、The Rolling Stonesを聴きながら、おいしい珈琲を戴こう。
色んな形態がある中で、やはり信頼の出来るところに託したい。
そんな中、weekend booksではある試みが進行中である。
店内に併設?の音楽図書館 miracle-muleでは、ご主人の数あるCDコレクションの中から
好きなCDを、通常は無料で貸し出してくれている。
それを、3月末まで1回300円の義援金を募るというものだ。
そして、そのweekend booksとのコラボが予定されている鳥仙珈琲でも。
商品にしにくい半端な量の残り豆を集めて焙煎した、その名も『チャリティーブレンド』。
200g入りで600円という格安にて販売。
それをそのまま義援金にしてくれるというのだ。
どちらも儲けは度外視した全くのボランティア。
しかも肩の力の抜けた、実にご主人たちの人柄の滲み出た試みだと思う。
自分にはたいした金額は出せないけど、心を込めて支援できる。

「これが意外とうまくて・・・」と店主、苦笑い。
この週末は、The Rolling Stonesを聴きながら、おいしい珈琲を戴こう。
2011年03月15日
信号の消えた交差点で
計画停電の中。
小さな交差点にさしかかる。
信号機はあるが、消えている。
警察官の誘導もない。
自分と同時に交差点に入ろうとした乗用車が1台。
お互いに譲り合うように、2,3秒動かないまま。
ようやく相手が、会釈をしながら目の前を通り過ぎていった。
その一瞬、やわらかい空気が流れていた。
次の大きな交差点。
やはり信号は点いておらず、誘導もない。
先に交差点に入ろうとしていた大型タンクローリー。
ドライバーはこちらを見ながら停止した。
今度は自分が片手を挙げて、先に通らせてもらう番だった。
眼と眼で、確かに会話があった。
次の交差点。
大型トラック。
交差点を塞ぐようにして停まっている。
小型乗用車。
4つのタイヤを上にして、ひっくり返っている。
フロントガラスの破片があたりに散らばっている。
出会い頭の事故。
幸い車外にいた運転手は軽傷のように見えた。
やはり信号機は機能していなかった。
こんなときだからこそ、謙虚で冷静でありたい。
小さな交差点にさしかかる。
信号機はあるが、消えている。
警察官の誘導もない。
自分と同時に交差点に入ろうとした乗用車が1台。
お互いに譲り合うように、2,3秒動かないまま。
ようやく相手が、会釈をしながら目の前を通り過ぎていった。
その一瞬、やわらかい空気が流れていた。
次の大きな交差点。
やはり信号は点いておらず、誘導もない。
先に交差点に入ろうとしていた大型タンクローリー。
ドライバーはこちらを見ながら停止した。
今度は自分が片手を挙げて、先に通らせてもらう番だった。
眼と眼で、確かに会話があった。
次の交差点。
大型トラック。
交差点を塞ぐようにして停まっている。
小型乗用車。
4つのタイヤを上にして、ひっくり返っている。
フロントガラスの破片があたりに散らばっている。
出会い頭の事故。
幸い車外にいた運転手は軽傷のように見えた。
やはり信号機は機能していなかった。
こんなときだからこそ、謙虚で冷静でありたい。
2011年03月14日
何か出来ること
何か出来ることをしようと思う。
何ひとつ不自由のない暖かいここに居るのだから、
ひとつでも出来ることをしようと思う。
募金。
献血。
節制。
そして、不平不満を口にしないこと。
今日はひとつとして出来ていない。
明日は何か出来ることを。
何ひとつ不自由のない暖かいここに居るのだから、
ひとつでも出来ることをしようと思う。
募金。
献血。
節制。
そして、不平不満を口にしないこと。
今日はひとつとして出来ていない。
明日は何か出来ることを。
2011年03月13日
生きているということ
生きているということ。
それすら容易に許されていない状況。
同じ日本に居ながら、そういう境遇に遭われた方が無数に居る。
そのことを心において、明日から日常に戻る。
いつでも、そのことを意識においていなければならない。
それすら容易に許されていない状況。
同じ日本に居ながら、そういう境遇に遭われた方が無数に居る。
そのことを心において、明日から日常に戻る。
いつでも、そのことを意識においていなければならない。