2011年03月15日

信号の消えた交差点で

計画停電の中。

小さな交差点にさしかかる。
信号機はあるが、消えている。
警察官の誘導もない。

自分と同時に交差点に入ろうとした乗用車が1台。
お互いに譲り合うように、2,3秒動かないまま。
ようやく相手が、会釈をしながら目の前を通り過ぎていった。

その一瞬、やわらかい空気が流れていた。





次の大きな交差点。
やはり信号は点いておらず、誘導もない。

先に交差点に入ろうとしていた大型タンクローリー。
ドライバーはこちらを見ながら停止した。
今度は自分が片手を挙げて、先に通らせてもらう番だった。

眼と眼で、確かに会話があった。





次の交差点。

大型トラック。
交差点を塞ぐようにして停まっている。

小型乗用車。
4つのタイヤを上にして、ひっくり返っている。
フロントガラスの破片があたりに散らばっている。

出会い頭の事故。

幸い車外にいた運転手は軽傷のように見えた。

やはり信号機は機能していなかった。





こんなときだからこそ、謙虚で冷静でありたい。