2012年11月28日
ビクター犬ニッパー君
灼けたラベルが貼られた古い箱。
ビクターのマーク。

この箱には犬の置物が入っております、
陶器製ですから破損しないように丁寧に
取り出してください。
の注意書き。

開けてみると・・・。
いた、いた。ニッパー君である。
街の電気屋の倉庫に眠っていたという、デッドストックだ。
何年前のものかは、残念ながら不明。

当時の説明書も入っている。
ニッパー君は、蓄音機から聞こえてくる亡くなったかつてのご主人の声に耳を傾けている。
ビクターのマークのこのエピソードはあまりにも有名である。


ちょこんと座って小首をかしげた姿が実に愛くるしい。

つぶらな瞳。少し持ち上げられた耳。
憂いをたたえた横顔。
いつの間にか居なくなってしまったご主人の声に耳を澄ましているかと思うと、切なくなってしまう。




作られた年代によって、顔や姿が少しずつ違うと言う。
はまらなければいいが・・・。
