2012年11月27日

丸善アテナインキ 箱入り美品


丸善百年史によると、丸善がアテナインキを自社で製造し始めたのが大正6年のことという。

以降、万年筆用のインクとして普及するものの、類似品が出回り、価格競争に悩まされることもあったという。

その丸善アテナインキの、恐らく戦後間もない頃の古い瓶。







実に綺麗な状態の箱に入っている。
価格は20円。






この瓶、中は空なのだが、
あまりに綺麗なラベルの状態や、中に残っているインクの塊の状態から推測するに、
全く未開封のまま中身の水分だけが蒸発したものではないかと思われる。












時の流れが感じられるような、こういうものがたまらないのである。