2012年11月25日

帆船日本丸


日本丸。
純国産にして、世界最大級の帆船である。

正式には今の日本丸は二世であり、
昭和59年に、初代の日本丸から海洋練習船としての役割を引き継いでいる。





全長110.09m、総トン数2570トン、一番高いマストは海面から約50mもある。
側で見上げるとさすがの迫力である。





舳先には黄金色に輝く船首像「藍青(らんじょう)」が航海の無事を祈っている。












乗船する練習生は、女性4名を含む112名。
真冬でも裸足で、日々厳しい訓練に耐えている。





毎朝の甲板掃除には、ヤシの実を半分に切ったタワシを使う。
海水を撒き、掛け声と共に磨く磨く。





セイルドリルでは、練習生全員がマストによじ登り、約1時間かけて全ての帆を張るのだそうだ。
さぞ見事なものなんだろうなあ。





帆走時には、後部にある直径約1.5mの舵輪を練習生がふたりで操り舵を取る。
荒天時や潮流に逆らって舵輪を回す時などには、大変重くなるため4人がかりになる。
その時のために舵輪はふたつ取り付けられているそうだ。



華やかな船長や、海の男マドロスも、こうした地道な訓練を乗り越えてきてるんだ。
今日出会った若者たちも、みんな無事で頑張ってほしいなあ。










そして船内には、何ともいえない魅力的な道具が溢れていた。
実際に使われている本物だけに、何度も見とれてしまったのである。












海図を眺めながら、七つの海を旅してみたい。