2011年02月09日

渋すぎる アンティークキックボード

ローラースルー ゴーゴー♪

近所で何人かが持っていたローラースルーをみんなで乗り回していた頃が懐かしい。



庶民にはちょっと贅沢な高級なおもちゃだった。










それはさておき、それよりももっとずっと昔のこと。

海の見える丘に立つ瀟洒な洋館。
緑の芝生に覆われた広々とした庭に響く嬌声。

せがんで買ってもらったキックボードで遊ぶ腕白そうな男の子と、
その姿を愛情のこもった瞳で見守る母親。





・・・月日は流れ。

男の子は成長し、かのキックボードは誰に乗られることもなく
風雨にさらされ、錆び、朽ち果てる。

しかしその朽ちた風合いや、均整の取れた美しすぎるフォルムに惹かれた人間によって、
すんでのところで捨てられる寸前に引き取られていくのであった。





さらに時は流れ、それが今ここに在る。







そんな物語が浮かんでくる、小さな、随分と古いキックボード。





かつては赤やグリーンに塗られ、色鮮やかであったろう名残も見られる。







ちょっと高いところに飾って、いつまでも眺めていたくなる。





相変わらず奥が深い、size…antiqueにて。