2014年04月26日

初めての古道具屋にて ミニカー鉛筆削り


初めての古道具屋。
ちょっとドキドキしながら、それ以上にワクワクしながら扉を開ける。

視界に入ってくる色調。
店全体にセピア色のフィルターをかけたような、落ちたトーン。

店主にあいさつし、並んだ古道具をざっと見渡す。





自分の好みに合った古道具屋は、あるようでなかなかない。
しかも地元でそんな店に出会ったときには幸せを感じるのである。

そういう店の主の言葉は、決まって夢であふれている。
そして古道具を譲ってもらうというより、まるで彼の夢を分けていただいているかのような気持ちがするのである。










そんな初めての古道具屋で出会ったこれ。





大事そうにカウンターの奥から出してきてくれた、古いミニカー。





アメ車だろうか。
金属のざっくりとした武骨な雰囲気と、この色に一目ぼれしてしまった。





そして、後ろに空いた穴。





そう!
これ、実は鉛筆削りなのである。





これが、驚くほどよく削れる。





こんなに尖がる鉛筆削りはそうない。





小さく“JAPAN”の刻印。アメリカ買い付けというから、日本製の逆輸入品ということになる。
道理でよく削れるはずだ。
精緻な作りで、刃は直接ボディにネジ留めされている。













ちょっと見たことのない、素敵な逸品である。