2013年04月02日

古い船尾燈


船で使われていた古いランプである。







銘板は擦り切れて読みにくいが、何とか見える。

それによると、製造会社は現存する日本船燈株式会社。
昭和47年製のようだ。

そして、このランプは船尾燈であることが判明した。



船尾燈は、文字通り船の最後部に設置して、135度の角度で後部を照らし他の船に位置や進行方向を知らせるもの。
大事な役割を負っているのである。

そう思って見直してみると、以前見学した帆船日本丸の船尾にもそれらしきものが見られる。







これがめちゃくちゃいい雰囲気なのである。

塗装が剥がれたところから出た錆が永く潮に洗われていたことを物語る。





船体に留められていた金具。



灯りを照らす角度を制限するための遮光板。
135度だけを照らすため、ガラスはその分しか使われていない。










灯りをつけてみる。
きれいだなあ。












このランプが航海した海を思って。