2012年09月16日
向田邦子の青春
記念すべきトラベラーズファクトリーでのweekend books出張店舗で譲っていただいたのは・・・。

『向田邦子の青春』 向田和子 編 ネスコ
以前もweekend booksで何度か見かけ、「いつか」と思っていたもの。
向田邦子の作品は読んだことがないし、それほど興味を持ったこともなかった。
只只、その表紙の笑顔に惹かれていたのであった。
そして、やはりweekend booksで見つけたクラフト・エヴィング商會の『おかしな本棚』にこんな記述が。
一方、ぼくが萎縮するのは向田邦子さんである。泣きはしないが、読んでいて姿勢を正すことはある。本棚に向田さんのコーナーはないけれど、そのかわり、机上に『向田邦子の青春』を飾っている。
これは、この本が上梓された1999年からずっとこのままで、正確に言うと、机のやや右よりのいちばん奥から常に向田さんがこちらを見ている。いまもそうです。すでに日常化してしまった感もあるが、たまに、目が合うと睨まれているような気がする。そういうときは、とりあえず「すみません」と一礼し、ヘソに力を入れなおして「さぁ、こい」と自分に言う。何が「さぁ、こい」なのか知らないが、そんなふうにして何冊かの本を書いてきた。
そう、向田さんの笑顔は美しすぎて、まさしく「コラ」と睨まれているようなのである。
それが何とも言えず心地よくて(笑)、このまま読まずに書斎のデスクの正面に飾っておくつもりだ。
