旅心　Traveler's Mind

最近は喫茶店というのをあまり聞かない。
まして純喫茶など死語に近い。

そもそも喫茶店とは珈琲や紅茶などが主に提供されるだけで、
まあ時にはサンドイッチなどの軽食を軽くつまむ程度。
おビールなんてもってのほかなのである。

そこは賑やかさとはほど遠く、
ひとり静かに読書をしたり、
恋人同士がひそひそ愛を語り合ったり、
時には別れ話を切り出したりする場所に違いない。

そう、吉田拓朗の『外は白い雪の夜』の世界なのである。



したがって、今流行の『カフェ』というのは全くの別物であろう。

営業許可からいってもビールなどのアルコールも出せるし、
絢爛豪華なランチやディナーも提供できる。

いつでも賑やかで、しばしば『女子会』なども催されるのだ。



個人的には喫茶店の雰囲気がいいのだが、おビールの飲めるカフェも捨てがたい。





ということで、『休日のカフェめぐり』という本が出た。





以前、weekend books で「載ります」と伺っていたものだ。
載ってる載ってる。
もちろん古本屋なのだが、珈琲も飲めるのでちゃんと『カフェ』なのである。





他にも知ってる店が何件か。



あそこではビールを飲んだなあ。
あ、こっちの店でもビールだった。
あ、ここでもビール。
珈琲飲んだとこの方が少ない・・・。





とにかく、仲間とワイワイするのもよし、
ひとり渋くおビール片手に読書するもよし、
美味しい料理に舌鼓を打つもよし。

喫茶店ともレストランとも違う、自由な空気を楽しむ空間なのだろう。