2009年11月25日
永遠のドラカツ
もう20年近く食べ続けてきたお気に入りの味がある。
車で1時間以上のところにあるので、なかなか最近は行けなくて・・。
この間の連休、久しぶりに行くことができた。
込み合う店内、座るとメニューを確かめもせずに、「ドラカツ。辛口で」
気がついたのはその後だ。
いつもと雰囲気が違う。
そういえば、聞き慣れた独特の「いらっしゃいっ!」の掛け声もなかった。
店のスタッフが全員代わっていたのだ。
名物のおやじさんがいない。
一口飲むたびに、水を継ぎ足してくれたおばさんもいない。
代わりにドライカレーを炒めているのは、若いお兄さんだ。
どうしたんだろう。
でもこの兄ちゃんのフライパンの扱い方、
手元を見ないでお客に目を配りながら煽るやり方・・。
まるでおやじさんそっくりだ。
そうか、息子さんに代替わりしたんだな、まだ若いと思っていたのに。
どんどん水を継ぎ足す、おばさんのやり方も今まで通りだ。
肝心の味のほうも、今までに限りなく近いじゃないか。
安心して店を後にしながらも、何か気になって気になって。
帰ってからネットで調べてみたら、おやじさん、この10月に亡くなっていたそうだ。
後を息子さんが引き継いだらしい。
今になって、臨時休業日の張紙に 「法要のため」 の文字があったことの意味が理解できた。
それにしても、おやじに生き写しの息子。
頼もしいぞ。
これからも、変わらないドラカツを食べさせてね。
先代のおやじさんのご冥福を祈ります。合掌。
Posted by kaz at 23:34│Comments(0)
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