2013年02月20日
ウェストクロックスのキッチンタイマー
これも、Port antiquesにて。
ちょっと洒落たスチール製のキッチンタイマーである。

WESTCLOX社製で、MADE IN CANADA。
クリーム色のボディがいい雰囲気だ。


タイマーは1時間で10分ほど遅れて、正確とは言えない。
しかし時間が来ると、これが実に潔く「チン!」といい音で一声鳴く。
あまりにいい音なので、どんなベルが入っているのか知りたくて、
裏のネジを開けてみた。

精密機械らしく歯車がいっぱい。
だが、ベルらしきものは見当たらない。
しばし観察して、「なるほど!」
一枚の鉄の板が、鉄製のボディの内側をチンと叩く仕組みなのだ。
こんな簡単な仕組みであんないい音が出るんだ。すごい。

だがしかしである。
この好奇心が、予期せぬ悲劇を招くことに!
一度開けた裏蓋がうまく閉まらない。
何とか固定してみるも、今度はタイマーが作動しない。
「やばい!」・・・なのである。
そう、これは古いものとはいえ精密機械なのである。
一端外した歯車が、元の状態に納まらないのである。
見ると、歯車には両脇に針のような細いシャフトが付いていて、それを上下のプレートの実に小さい穴に挿し込んで固定するようになっている。
これが、何度試みても所定の位置に納まらない。
ほとんど不可能に思えるほどなのである。
さあ、困った。

仕方なく歯車の位置を記録に残してから、歯車抜きで元の外観だけ元に戻すことに。

置いて見ている分には実にいい雰囲気の古道具。
その実、メカを外した飾り物に成り下がってしまった。
譲っていただいたPort antiquesさん、すいません。
頑張って復原します、必ず!

Posted by kaz at 22:39│Comments(0)
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