2011年11月22日
精工舎 その精巧さ
以前紹介した、精工舎のヘソ目。
これが今、絶好調なのである。

と言うのも、ここ一週間で一度も時間を修正していない。
つまり、ほとんど時間が狂うことなく動いているのである。
機械だから当たり前とは思えない。
一日巻きだから、毎晩ゼンマイを巻く。
コチコチ大きな音を立てて一生懸命部品を動かしているのである。
電子じゃあない。ゼンマイ仕掛けなのである。
まして、昭和初期に作られた古道具なのである。
その秘密はこれ。

裏にあるひとつのつまみ。
左に回すとFAST。
右に回すとSLOW。
そう。
針の動きの微調節ができるようになっているのである。
このヘソ目が我が書斎にやって来てから一ヶ月余り。
毎晩ゼンマイを巻き、時間を修正しながらこのつまみを微妙に調節してきた。
それが今、正に絶妙の位置にあるようだ。
恐るべき技術に脱帽である。
電波時計とも互角に渡り合えるぞ。

Posted by kaz at 22:19│Comments(0)
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