2010年08月06日

古いライオンのビニールテープ

先日のフリーマーケット。

モンブランのボトルインクを100円で買って帰るとき、
別の箱のあるものに目が留まった。

「おじさん、これはいくらなの?」
「ええ、それか? そりゃあ100円とは言いにくいなあ」
「へえ、そうなの?」
「いいや、もってきなよ」
「ほんと?ありがとう!」




で、入手したのがこれ。

古いライオンのビニールテープ

ライオンのビニールテープ。
小巻で12mm×2m。価格は20円となっている。

古いライオンのビニールテープ

珍しいのは、テープの両側に金属の枠がはめられている所。
枠にはライオンテープの文字。

古いライオンのビニールテープ
古いライオンのビニールテープ古いライオンのビニールテープ




ライオンっていうとやっぱりライオン事務器
色々調べてみると、それまで電気絶縁用に使われていたビニールテープを
昭和30年に初めて文具業界に導入したとの資料が見つかった。

ただ、その画像がどこにも見当たらないので、これがその当時のものなのかは不明のまま。




では、ということで例によってメーカーのホームページから問い合わせてみることにした。

そうしたら問い合わせた翌朝、早速お客様相談室のWさんという方からご丁寧に電話を戴いた。



「早速古い資料を調べましたところ、当社の前身である福井商事の製品に間違いありません。」
「へえ、やっぱりそうですか?」
「1956年から1964年までの間製造しておりました。
 当初は透明のみ、後にカラーも増やしています。」

資料にあった年代と概ね合致する。およそ半世紀前のものだったのだ。

「随分貴重なものをおもちなんですね。」
「ええ・・・、まあ・・・」

タダでもらったとは言いにくい・・。

「新宿本社のショールームにはそういったものも展示してありますので
 お近くにお越しの際には是非お立ち寄りください・」
「はい、是非!」

ということで、このテープの素性は判明した。
なによりこのメーカーの対応は、今まででNo.1であった。
朝から嬉しくなってしまったのは言うまでもない。



古いライオンのビニールテープ

ライオンのイラストもよけいかわいく見えてしまう。



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Posted by kaz at 22:43│Comments(0)アンティーク・古道具
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