2013年06月14日
錆び錆びのペンチ
それは、浜辺に静かに佇んでいた。
まるで、ずっとそこで波音を聴いていたかのように。
潮風に晒されて、益々その身に錆びを纏いながら。

見事に錆びたペンチ。

どこから眺めても、錆、錆、錆。
一体どこの誰がいつまで使っていたのだろう?
何故こんな浜辺に錆だらけでいることになってしまったのだろうか?
もう本来の使い道は閉ざされてしまった、錆だらけのペンチ。

それを拾ってきて、喜んで眺めている物好きもいる。

Posted by kaz at 22:06│Comments(0)
│アンティーク・古道具