2012年01月20日
男の肖像 稲越功一
weekend booksで紹介されていた本がどうしても欲しくて、早速譲っていただいた。

『男の肖像』 稲越功一

宇崎竜堂 35歳
「この人が言ってくれれば何でもOKという人が何人かいるんだよ。原田美枝子が自分の貯金はたいて映画作るから出てくれって言えば、内容なんて二の次、即OKだし、高倉健さんと同じ場面でからめるというだけで、他の条件はどうでもいい、その場で出演OKだし・・・」
宇崎さんの熱い人間地図を眺めていると、片隅でもいいからその地図に書き入れてほしい、と迫りたくなってくる。 残間里江子

世良公則 25歳
世良公則は演歌パンクよ、と言った人がいた。ロックじゃないとも言われた。ニューミュージックでしょ、歌謡曲と同じよ、なんとでも呼べ、オレたちはオレたちのやり方でやっていく、足どりはアマチュアで、堂々と歩いてきた。
うわさならハレンチな方がいい。
強い意志と強烈なパワー、これ以外に売るものなどなにもない。自分にむけた冷たい眼差しだけはピカ一だったね。 吉見佑子

三國連太郎 58歳
これは、大変なことです。恋愛=相思相愛というのは、対等な嘘です。さめるまで対等に相手にも自分にも嘘をつくのです。三國さんと私との間にある役者としての差を、どこまでうめられるか、どこまで対等に惚れ合う男女になれるか、そればかり考えていたような気がします。
優しい人でした。けれどそれはベタついた優しさではなく、冷静に突き放して、“あなたもひとりで生きなさい”といった、大人の優しさでした。 原田美枝子

阿久悠 44歳
つまり、詞がずば抜けて素晴しいと言いたいのか、顔が非常にマズイと言いたいのか、あまりハッキリしないところがあるが、いずれにしろ、顔、あるいは全体の感じと、詞の雰囲気とは、まあ水と油とまで言わなくても、どうも合わないというふうに受け取れば間違いないだろう。 イーデス・ハンソン
年輪っていうんだろうか。
若ければ若いなりに、百戦錬磨の男にはそれだけ深く、
その人生が刻まれる。
顔や手ばかりでなく、人間そのものに。

一本一本後悔のないように、年輪を刻んでいきたいものだ。