2010年07月09日

京都文具探訪

先日紹介したweekend booksのブログに、
店の棚にずらりと並ぶ背表紙の写真が紹介されていた。

背表紙って、何となくその本の雰囲気を覗き見できるような気がする。
題名だけでなく、活字の大きさや書体や色や全体的なバランスなどで、
読んでみたいという気持ちが喚起されることが多い。

実際に手にとって、中をパラパラめくってみれば大抵その予感は当たっている。



そんなわけで、気になる背表紙を見つけたので早速翌日行ってきた。

お目当ては、ナカムラユキ著『京都文具探訪』。

手にとって見ると、思ったとおり。
即購入。

京都文具探訪




著者が、地元京都にある昔ながらの文房具屋を訪ね、店主と色んな話しをしながら、
そこにじっと残っていた宝物のようなものたちに出会っていく。
ただ単に古い文房具を買うのではなく、その店に流れてきた時間や、
店主の思い出も一緒に譲ってもらうかのように。

京都文具探訪京都文具探訪
京都文具探訪京都文具探訪




その巻頭部分の言葉をちょっとだけ紹介。



何気ない日常の風景の中で、今まで見過ごしていたことを
何かのきっかけで新鮮に感じたり
大切に想えるようになったりすることがある。
気にも留めていなかった場所が
ある偶然のきっかけで、なくてはならないものへと変わりゆく。

それに気づくかどうか、見落としてはいないだろうか。

心がどこか遠くへ浮かんでいると
何も見えてこなくて、探すこともできない。

気がついた時にはもう
遅かったということがあるかもしれない。
失ってから気づくよりも自ら気づける人でありたい。

・・・




最近自分がよく考えてることと同じみたいだ。



京都文具探訪



同じカテゴリー(本 雑誌)の記事画像
秋の夜長に
ベストセラー
新 世界の路地裏
注文の多い料理店と和田誠
日本の路地裏
ほととぎすあすはあの山こえて行かう
同じカテゴリー(本 雑誌)の記事
 秋の夜長に (2015-10-23 23:37)
 ベストセラー (2014-05-08 22:39)
 新 世界の路地裏 (2014-04-15 22:34)
 注文の多い料理店と和田誠 (2014-02-25 22:58)
 日本の路地裏 (2014-02-22 22:32)
 ほととぎすあすはあの山こえて行かう (2014-02-13 23:52)

Posted by kaz at 22:26│Comments(2)本 雑誌
この記事へのコメント
先日はありがとうございました。
早々にご紹介いただいてうれしいです。
引用なさっている言葉、しみじみと心に響きます。
見過ごしがちな、けれども大切なものごとを、
丁寧にすくい取っていきたいですね。
古い木箱の本棚に、気持ちよさそうに並んでいる本たち。
どうぞ大事にしてやってくださいませ。
Posted by weekend books at 2010年07月11日 02:25
早速コメントいただき、ありがとうございます。

色んな偶然からweekend booksさんのことを知り、
こうしてお邪魔させていただくようになったのも何かの縁。

これからも、木箱の本立てに並ぶ本も増えていくことと思います。
宜しくお願いします。

ではまた寄らせていただきます。 近々。
Posted by kazkaz at 2010年07月11日 08:28
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
京都文具探訪
    コメント(2)