2012年04月22日
ガラスケースの老夫婦
size…antiqueに通い始めた頃、カウンターには古く渋いガラスケースがあった。
中には、魅惑的なアンティークや古道具が雑然と並んでいたものだ。
その真ん中に、訪れるたびに静かな表情で迎えてくれる老夫婦が鎮座していた。
sizeのシンボル的な存在だった。
ある日、そのガラスケースを譲り受けることになり、いつしかその老夫婦も店頭から姿を隠していた。
それから歳月は流れ、やはり二人にはもとのガラスケースに帰ってきていただくべく、
先日譲り受けてきたというわけである。
おばあさんのマグカップ。
おじいさんのシュガーポット。
元は蓋があったと思われる。
おばあさんは優しく愛しみ深い表情で、
おじいさんは威厳のある厳しい表情。
どちらも彫りが深く、今にも語りかけてくるよう。
並んでいるのが似合う二人。
そして、元のケースへ。
うん、しっくりくる。
Posted by kaz at 22:23│Comments(0)
│アンティーク・古道具